「トライオートFX」の新仕掛け「レンジフォーカス」とは何か

「トライオートFX」の新仕掛け「レンジフォーカス」とは何か

12月5日(月)より、「トライオートFX」の自動売買(システムトレード)機能に「レンジフォーカス」が新たに追加されました。このレンジフォーカス機能とはどのような機能なのでしょうか。その仕組みと特徴を見てみましょう。

トライオートFXの新機能「レンジフォーカス」の3つの特徴

「レンジフォーカス」は、2016年10月に設立されたインヴァスト証券データサイエンス部が中心となってトライオートFXの人気仕掛け「レンジ追尾」に改良を加えた新しい仕掛けです。

その特徴は、トライオートFXで取り扱いのある全通貨ペアの過去3年分の為替レートの値動きを分析し、現時点でもっともレンジ相場に適した通貨ペアとレンジ幅の2つを最大限に活かすの設定を提供。

時々刻々と移り変わる外国為替市場のトレンドに乗り遅れないよう、データサイエンス部が毎月過価格データを分析、その時点で最適な設定に絞って提供しています。

その時々に合わせて最適な設定を提供する「レンジフォーカス」機能ですが、その内容を見ると注目している3つのポイントが見えてきます。それぞれの特徴を見てみましょう。

レンジ取引に向いた通貨ペアの選定

レンジ取引でもっとも大きな利益を期待できるのは、レンジの中心価格からピラミッド型に左右に価格が分布している、つまり中心のブレが少ない通貨ペアです。

レンジフォーカスでは主に、

  • 中心回帰性(ある値を中心に価格が変動している)
  • 過去の為替上昇・下降トレンド期間のバラつき
  • 過去の価格変動範囲

の3点に注目してトライオートFXの取り扱い通貨ペアの中からブレの少ない通貨ペアを探し、レンジ取引に最適な通貨ペアとして提供しています。

最適なレンジ幅の設定

通貨ペアと同じようにレンジ取引の重要なポイントとして、レンジ内での為替レートの値動きがある程度あることは外せないポイントです。

想定レンジ内での為替レートの値動きが激しいほど取引機会が増えるため、より大きな利益を期待できますが、レンジの設定幅によっては注文が成立しにくくなるだけではなく、資金効率も著しく低下するという欠点がありました。

レンジフォーカスでは通貨ペアの選択と同様、過去3年間の為替レートの値動きを分析することで「80%の価格をフォローできる範囲」をレンジ幅として設定して提供。資金効率を落とすことなくレンジ取引のメリットを拡大しています。

評価損を軽減する設計

通貨ペアとレンジ幅の設定を活かすために、レンジフォーカスではレンジの高値の買い注文と安値の売り注文を廃止。高値の買いと安値の売りを避けることで注文数とポジション数が減り、評価損の軽減が期待できます。

インヴァスト証券「トライオートFX」

トライオートFX(インヴァスト証券)アイキャッチ トライオートFX(インヴァスト証券)

レンジフォーカス導入にあわせた変更点

レンジフォーカスの導入に合わせて、トライオートFXの証拠金計算式や従来の自動売買機能について変更が加えられています。

推奨証拠金計算式の変更

ポジション保有中に証拠金不足が発生しないことを考慮した計算式のみに変更いたします。

12月2日までは、

  • <必要証拠金(最大ポジション数額)+最大評価損失(1年)
  • 必要証拠金(最大ポジション数額)+最大ドローダウン(1年)
  • 必要証拠金(最大ポジション数額)+全ポジションが損失確定した時の損失額

のうち、いずれか大きい金額を推奨証拠金の計算式として採用していましたが、レンジフォーカスの導入に合わせて12月5日から、

  • 必要証拠金(最大ポジション数額)+最大評価損失(1年)

を単独で推奨証拠金の計算式として採用しています。

仕掛けランキング「買追尾」「売追尾」、自動売買パネル「想定資金」を削除

現在、トライオートFXが提供している仕掛けランキングのうち、「買追尾」「売追尾」の仕掛けを削除。これにより仕掛けランキングは「レンジ追尾」「レンジフォーカス」の2つのタイプの仕掛けを搭載することになります。

合わせて自動売買パネル右側上部の「想定資金」による絞り込みや、アイコンによる絞り込みなど、機能面での簡略化が進められています。

レンジフォーカスを利用する時の注意点とは

数ある仕掛けの中からデータ分析により最適と思われる仕掛けに絞り込んで提供するレンジフォーカス機能は、取引の効率化を進める便利な機能ですが、利用にはいくつかの点に注意する必要があります。

提供される通貨ペアは最適な通貨ペア?

過去3年間のデータからその時々でレンジ相場に最適な通貨ペアを提供するレンジフォーカス機能ですが、ファンダメンタルズ要因などの値動き要因は考慮されていないようです。

そのため、提供される通貨ペアが本当に最適な通貨ペアかは別途確認する必要があります。

レンジ幅の設定は本当に80%に収まる?

レンジ幅の設定も通貨ペアの選定と同様に単純に値動きだけで設定されているため、値動きの原因となった外部要因を一切考慮していない点に注意が必要です。

おわりに

インヴァスト証券の提供するトライオートFXは、「仕掛け」の導入により取引の自動化が期待できるFXサービスであり、今回提供されたレンジフォーカス機能は取引の簡略化を更に進めることが期待できます。

しかしそのために機能を絞り込んでいるため、実際利用するときには、通常のシステムトレードや仕掛け取引よりも慎重になる必要がありそうです。

参考サイト

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