取引の省力化に欠かせないFXの「発注管理機能」の特徴

取引の省力化に欠かせないFXの「発注管理機能」の特徴

一般的にFXで取引の自動化と言えば、システムトレードソフトのMetaTrader(MT4)やMirrorTrader(ミラートレーダー)を取り入れることを言いますが、これらのソフトはそれほど簡単なものではなく、国内ではあまり普及しているとは言えません。

代わりに人気を集めているのが、一部のFXサービスが提供している「発注管理機能」です。今回は発注管理機能の種類と特徴について見てみましょう。

事前の設定にしたがって注文をくりかえす「発注管理機能」

発注管理機能とは、一度に2つの注文を出して最初の注文が約定すれば、2つめの注文が自動的に発動されるIFDONE(IFD)注文をくり返し発注する機能です。

発注が成立すれば決済も自動でおこなうことから便利なIFD注文ですが、手動注文では一度注文が成立すると、その注文をくり返し発注することはできません。あらかじめ複数のIFD注文を設定してもこれは変わらず、手動注文では一度注文が成立するたびに改めて発注しなおす必要があります。

発注管理機能ではこの点をあらため、1つのIFD注文が約定してポジションが決済されても、指定した為替レンジにとどまっていれば、自動で同じIFD注文が設定されるのが特徴です。

注文の自動設定で取引機会を逃さない

発注管理機能の大きなメリットとしてあげられるのが、一度注文を設定すれば、注文がくり返し発注されることで取引機会を逃さないことがあげられます。

このメリットが最大限活かされるのが、一定の値幅で為替レートが上下する「ボックス相場」です。ボックス相場と発注管理機能が上手くはまれば、大きな利益が期待できます。

大まかな相場分析をすれば取引ができる

発注管理機能を活用した注文では、為替レートが動く値幅(レンジ)を予測して、そのレンジに対して注文を設定するのが一般的な仕組みです。そのため、注文時点の為替レートからどの程度上がるか(下がるか)を大まかに予測するだけでよく、相場分析の難易度を低くすることができる点も見逃せません。

相場分析が外れれば損失が発生する

大まかな相場分析とレンジ指定だけでも注文できるのが発注管理機能のメリットですが、為替レートが指定したレンジから外れると、注文が不成立になるリスクや損失が発生するリスクがあります。

発注管理機能を導入しているFXサービスとその特徴

このようにIFD注文を活用することで取引の自動化で大いに役立つ発注管理機能ですが、この機能そのものはマネースクウェア・ジャパンが「トラップリピートイフダン®(トラリピ®) 」として特許を取得しています(特許第4445006号)。

トラリピ® は導入と同時にFXトレーダーからの支持を集め、マネースクウェア・ジャパンのFXサービスM2JFXの業績を大きく伸ばす原動力となりました。

これを見た国内FXサービスはトラリピ® と似た機能を持つ発注管理機能の開発・導入に力を注ぎ、少なくない数のFXサービスが発注管理機能を提供しています。FXサービスが提供する発注管理機能と、その特徴を見てみましょう。

M2JFX(マネースクウェア・ジャパン)の「トラリピ® 」

M2JFX(マネースクウェア・ジャパン)の提供するトラップリピートイフダン®(トラリピ®)は、国内で最初に提供された発注管理機能であり、現在でも発注管理機能の代表格と言えます。

トラリピ® は、IFD注文をくり返す「リピートイフダン注文」を、指定した為替レンジに対して等間隔で複数本、罠のように仕掛ける(トラップ)ことからトラップリピートイフダン®と名付けられました。

広い為替レンジに注文を発注することで、余裕を持った取引ができることがトラリピ® の特徴と言えます。

アイネットFX(アイネット証券)の「ループ・イフダン」

中堅インターネット証券会社として知られるアイネット証券が提供するFXサービス「アイネットFX」で提供されている発注管理機能が「ループ・イフダン」です。

その特徴は、通貨ペアと注文の売り・買い、値幅を設定するだけで注文できる手軽さにあります。ループ・イフダンでは指定した条件に合わせて26種類の注文の中から最適な注文を選ぶ方法であり、トラリピ® よりも手軽に発注できるというメリットがあります。

また、ループ・イフダンはひまわり証券のエコトレFXをはじめとして、他のFXサービスにライセンス提供されているのも特徴です。

FXブロードネット(FXブロードネット)の「トラッキングトレード」

FXブロードネットのFXサービス「FXブロードネット」が提供する発注管理機能「トラッキングトレード」は、レンジを追尾(トラッキング)することで売買チャンスを逃さない発注管理機能です。

トラッキングトレードは、注文を仕掛ける為替レンジに動きがあれば値動きを追いかけて自動的にレンジを移動しながら注文をくり返すのが特徴であり、値動きが乏しい相場でも利益を狙うことが期待できます。

為替レンジの変動幅の設定は、システムが過去の値動きから参考値を提示してサポートしてくれるため、そのまま設定に利用することも、任意の数値を入力することも可能です。

外為オンラインFX(外為オンライン)の「iサイクル注文® 」

外為オンラインのFXサービス外為オンラインFXの提供する発注管理機能の「iサイクル注文®」は、注文の売り・買いと為替レンジ、対象の通貨ペアを指定する「ボラティリティ方式」をはじめ、複数の方法で最適な注文を選べる点が特徴です。

iサイクル注文® はループ・イフダンと同様にライセンスを提供していて、ライブスターFX(ライブスター証券)でも同じサービスが提供されています。

サービス・会社名提供する発注管理機能取引通貨単位取り扱い通貨ペア数
M2JFX(マネースクウェアジャパン)アイキャッチ
M2JFX(マネースクウェアジャパン)
トラップリピートイフダン® 100011
外貨ex(YJFX)
外貨ex(YJFX)
リピートトレール注文100022
外為オンラインFX(外為オンライン)
外為オンラインFX(外為オンライン)
iサイクル注文®100024
FXブロードネット(FXブロードネット)
FXブロードネット(FXブロードネット)
トラッキングトレード®1000024
アイネットFX(アイネット証券)
アイネットFX(アイネット証券)
ループ・イフダン®1000028
200_200_ecotore-fx
エコトレFX(ひまわり証券)
ループ・イフダン®1000024

おわりに

大まかな条件指定だけで自動で注文をくり返し発注してくれる発注管理機能は、使いこなせれば大変便利な注文方法であり、様々なメリットが期待できる注文方法です。

それぞれの特徴とその違いを把握した上で、より取引スタイルに合致した発注管理機能を選ぶことが安定した取引には欠かせません。

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