「有力FX企業16社に見るデータランキング-2016年6月」に見るFXの動向

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株式会社矢野経済研究所により毎月集計・発表されている「有力FX企業16社に見るデータランキング」の最新版が発表されました。

ブレグジットをはじめとして、混乱した1ヶ月だった印象の強い2016年6月の外国為替市場ですが、その実態はどのようなものだったのか、調査結果の概要と6月の外国為替市場で振りかえってみましょう。

 

2016年6月の調査結果の概要

2016年6月の外国為替市場について振り返る前に、「有力FX企業17社の月間データランキング-2016年6月-」から引用して、預かり残高と口座数、取引高の概要を見てみましょう。

預かり残高

  • 企業単体集計の2016年6月の預かり残高第1位はGMOクリック証券、第2位は外為どっとコム
  • 企業グループを加味した集計では、第1位はSBIグループ※※、第2位はGMOグループ※※

口座数

  • 企業単体集計の2016年6月の口座数の第1位はDMM.com証券、第2位はGMOクリック証券
  • 企業グループを加味した集計では、第1位はSBIグループ※※、第2位はGMOグループ※※

取引高

  • 2016年6月の取引高の第1位はGMOクリック証券、第2位はDMM.com証券

※集計対象は、預かり残高16社、口座数17社、取引高13社、いずれも無回答を除く。

※※SBIグループはSBI証券、住信SBIネット銀行、SBIFXトレード3社の店頭取引の合算値。GMOグループはGMOクリック証券、FXプライムbyGMOの店頭取引の合算値。

出典:有力FX企業17社の月間データランキング-2016年6月-  

調査結果の詳細と分析

概略を把握したところで、預り残高と口座数、取引高について、詳しく見てみましょう。

 

預かり残高

2016年6月末の調査対象となったFX会社16社の預かり残高の合計は、8,162億円と前月比462億円減(5.36%減)でした。

全体では比較的大きな減少幅を記録したものの、企業別では調査対象企業16社中3社(その他企業2社含む)で預かり残高が増加しました。

 

企業単体の預かり残高を見てみると、

  • 第1位…GMOクリック証券(1,113億円)
  • 第2位…外為どっとコム(1,100億円)
  • 第3位…ワイジェイFX(922億円)
となりました。

 

企業グループを加味した集計では、第1位がSBIグループの1,458億円、第2位はGMOグループの1,260億円です。

 

口座数

調査対象となった2016年6月末のFX企業17社の口座数合計は407万口座と、前月比3.7万口座増(0.93%増)と、調査対象企業17社全てで口座数が増加しました。

 

企業単体における口座数ランキングを見てみると、

  • 第1位…DMM.com証券(51.8万口座)
  • 第2位…GMOクリック証券(44.5万口座)
  • 第3位…外為どっとコム(42.2万口座)

となりました。

 

企業グループを加味した集計ではSBIグループ(79.1万口座)、GMOグループ(61.5万口座)と並び、SBIグループは1.3万口座(1.67%)と引き続き大きな口座増加数・伸び率を維持しています。

 

取引高

2016年6月の月間取引高を見てみると、調査対象となったFX会社13社の合計で312兆円(百万通貨は1億円として換算)と、前月比61.0兆円増(24.33%増)の大きな伸び率を記録しました。

 

月間取引高ランキングを見てみると、

  • 第1位…GMOクリック証券(113.7兆円)
  • 第2位…DMM.com証券(72.6兆円)
  • 第3位…ワイジェイFX(34.1兆円)

となりました。

 

倍増以上の(114.22%)伸び率を記録したFXプライム by GMOを別格としても、マネーパートナーズ(33.10%増)やGMOクリック証券(29.33%増)、ヒロセ通商(22.51%増)など、個別に見てもかなり大きな伸び率を記録しています。

 
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6月の外国為替市場に影響したイギリスのEU離脱(ブレグジット)

預かり残高、口座数に比べて、取引高が大きく伸びた背景には、6月末におこなわれたイギリスのEU離脱(ブレグジット)をめぐる国民投票の影響があります。

国民投票では残留が多数派と見られていた下馬評をくつがえして僅差で離脱派が勝利したことで、外国為替市場は大きく動揺、リスク回避の動きから投票に前後して1ドル = 99円台まで急激に円高が進みます。

対ドルでの急激な円高の影で、英ポンド/日本円(GBP/JPY)は日本時間24日に1ポンド = 160円台から130円台と2008年のリーマン・ショック並みの変動を記録したことも見逃せません。

 

各FXサービスは国民投票に前後して、呼びかけや取引条件の一時変更などの対策をおこなっていましたが、国民投票の影響は予想を上回るものでした。

そのためポジションがロスカット対象となる事例が数多く発生し、取引高の急増に繋がったと考えられます。

 
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おわりに

6月はブレグジットをめぐる国民投票の結果が為替・株式市場に大きな混乱をもたらしましたが、実際の離脱交渉はこれからはじまります。

そのため、その内容や動向は今後も大きな影響を及ぼす可能性はかなり大きいと言えます。

不確実さが増すこれからの金融市場では、よりリスク管理と資金管理に注意した取引が必要になりそうです。

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