「有力FX企業16社に見るデータランキング-2016年5月」に見るFXの動向

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株式会社矢野経済研究所により毎月月末に集計・発表されている「有力FX企業16社に見るデータランキング-2016年5月」が6月末に公開されました。

今回はこの調査結果から引用してFXサービスを比較するとともに、5月の外国為替市場の状況と、取引への影響について振りかえってみましょう。

 

2016年5月の調査結果の概要

はじめに、今回の調査結果の概要を見てみましょう。

ここで掲載した内容についてはあくまでも概略であり、より詳しい内容については、矢野経済研究所が公開している「有力FX企業16社に見るデータランキング-2016年5月」を確認してください。

預かり残高

  • 企業単体集計の2016年5月の預かり残高第1位はGMOクリック証券、第2位は外為どっとコム
  • 企業グループを加味した集計では、第1位はSBIグループ※※、第2位はGMOグループ※※

口座数

  • 企業単体集計の2016年5月の口座数の第1位はDMM.com証券、第2位はGMOクリック証券
  • 企業グループを加味した集計では、第1位はSBIグループ※※、第2位はGMOグループ※※

取引高

  • 2016年5月の取引高の第1位はGMOクリック証券、第2位はDMM.com証券

※集計対象は、預かり残高15社、口座数16社、取引高12社、いずれも無回答を除く。

※※SBIグループはSBI証券、住信SBIネット銀行、SBI FXトレード3社の店頭取引の合算値。GMOグループはGMOクリック証券、FXプライム by GMOの店頭取引の合算値。

出典:「有力FX企業16社に見るデータランキング-2016年5月」

 

調査結果の詳細と分析

2016年5月期のFXサービスの預り残高と口座数、取引高の上位陣を把握したところで、FXサービスの預かり残高と口座数、取引高について、前月のデータと比較しながらもう少し詳しく比較・検討してみましょう。

 

預かり残高

集計対象となったFXサービス全体の預かり残高は1.28%増と微増傾向にとどまりました。

FXサービスごとに見てみるとヒロセ通商が約129億円(3.97%)増と大きく伸長し、預かり残高上位であるGMOクリック証券の約125億円(1%)増や外為どっとコムの4億円(0.4%)増を上回る伸び率を記録しました。

反面、セントラル短資FXやトレイダーズ証券は預かり残高が前月比で減少し、特にセントラル短資FXは唯一の1%を超える減少幅を記録しています。

 

口座数

全体の口座数は4百万件を超え、資産運用の一手段としてFXは完全に定着したと言えますが、全体としては頭打ちの傾向にあることもまた事実です。

全体の新規口座開設数を見てみると3万1千件、伸び率は0.79%と微増傾向であり、今後も劇的な伸びを期待することは難しいと言えそうです。

 

FXサービスごとに見てみると、ゼロコンマの伸び率に収まるFXサービスがほとんどの中、企業単体ではFXトレードフィナンシャルが2%の伸び率を記録し、グループ全体で1.2%の伸び率を記録したSBIグループを大きく引き離す伸び率を記録しています。

ただし新規口座開設数で見ると、FXトレードフィナンシャルはわずか1千百件であるのに対して、SBIグループは9千2百件と実に8倍以上の差があるため、伸び率の高さがそのまま口座開設数の急増を意味するものではない点には注意が必要です。

 

取引高

取引高を見てみると、全体では約250兆円と前月比36兆5千億円(12.7%)減と大きく落ちこみました。

しかし過去のデータを見ると、1月、2月の年初2ヶ月がもっとも高い取引高を記録し、年末に掛けてゆるやかに落ちこむ傾向があり、前年同月と比較すると取引高は安定して微増傾向を維持しています。

 

FXサービスごとの取引高の推移を見てみると、全体で数%から十数%の下げ幅とを記録する中でも、FXプライム by GMOが約2兆円(31.3%)減、マネックス証券が6千8百億円(20%)減と大きな下げ幅を記録しています。

 
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おわりに

月初めでは1ドル = 106円台と為替レートの円高が進んでいた5月ですが、月終わりにかけて1ドル = 110円台を回復するなど、比較的安定していた相場環境も影響してFX取引も低調なものでした。

全体としての取引は低調だったものの、個別のサービス内容を詳しく見るとそれぞれの独自性が見えつつあり、今後の動向にも注目したいと言えるでしょう。

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