GMOクリック証券「FXネオ」南アランド/円のスプレッド見直し

「FXネオ」、通貨ペアの南アランド/円のスプレッドを見直し

GMOクリック証券のFXサービス「FXネオ」は、提供する通貨ペアのうち、南アフリカランド/日本円(ZAR/JPY)のスプレッドを見直したことを発表しました。

今回のスプレッド見直しは、高いスワップポイントが魅力の南アフリカランド/日本円(ZAR/JPY)の取引にどう影響するのでしょうか。南アフリカの経済と、通貨としての南アフリカランドの特徴と合わせて見てみましょう。

成長期待が大きい?南アフリカ経済

自由化による経済成長路線を歩む南アフリカ

南アフリカは、1996年に金融政策・貿易の自由化や財政健在化、各種規制の撤廃を掲げたマクロ経済戦略「成長・雇用・再分配(GEAR)」を策定して、自由化による経済成長路線を歩んできました。

産業構造は依然として鉱業に大きな比重がかかるものの、第二次・第三次産業が順調に拡大しています。そのため、先進国と同様の経済構造に大きく変化しつつあり、南アフリカ経済の動向は、世界経済の動向と密接にかかわっています。

世界金融危機から続く低成長とインフレ危機

2008年・2009年の世界金融危機により、2009年の経済成長率がマイナスに転落したことをきっかけに、0%台前半から3%程度の低成長が続いています。また、上昇傾向が続くインフレ率や、低成長や政府債務の増大などの懸念により、格付け機関は長期信用格付けを段階的に引き下げています。

このほかにも1996年から連続して20%を越える高い水準で推移している失業率も大きな社会問題とされ、その対策も注目を集めています。

高金利が魅力。資源国通貨の「南アフリカランド」

資源国通貨の1つに数えられる南アフリカランド

サハラ砂漠以南のアフリカ(サブサハラ)地域の国内総生産(GDP)の約2割を占める南アフリカ共和国は、各種貴金属を豊富に産出する資源国の1つです。法定通貨の南アフリカランド(ZAR)は、外国為替市場では「資源国通貨」として数えられます。

典型的な高金利通貨でもある南アフリカランド

また、資源国通貨であることや、アフリカ大陸では珍しく政情が安定している国であることを背景に、2018年6月時点の南アフリカ準備銀行(SARB)の政策金利は6.5%と、先進国と比べて高止まりしている典型的な高金利通貨でもあります。

アメリカ・中国の動向に左右される

南アフリカは資金調達を海外に依存していることから恒常的な経常赤字体質であり、南アフリカランドはグローバルな資金移動の影響を受けやすいという特徴があります。

直近では、2013年5月にバーナンキFRB議長(当時)が量的緩和(QE)の縮小・終了の可能性に言及したことで、南アフリカランドは対米ドルで大幅に下落。高インフレと経常赤字を抱える新興国通貨「フラジャイル・ファイブ(脆弱な5通貨)」に数えられました。

また、最大の貿易相手国である中国の景気動向にも大きく影響を受ける傾向があり、中国の景気減速やアメリカのQE縮小により、南アフリカランドは主要通貨に対して記録的な安値圏での推移が続いています。

FXネオのスプレッド見直しの内容

変更内容

通貨ペア 変更前 変更後
南アフリカランド/円
(ZAR/JPY)
1.3銭 1.0銭

※上記スプレッドは原則固定で提供されますが、相場急変時や指標発表時などに拡大することがあります。

変更日時

南アフリカランド/日本円(ZAR/JPY)のスプレッド見直しは、2018年6月5日(火)午前6時の取引からとアナウンスされています。

GMOクリック証券のFXサービス「FXネオ」

FXネオ(GMOクリック証券) FXネオ(GMOクリック証券)

おわりに

記録的なランド安と高金利から、FXトレーダーに人気の南アフリカランドですが、スプレッドの高さがデメリットでした。今回の見直しにより、そのデメリットの解消がわずかながら進んだといえます。

今回のスプレッド見直しにほかのFXサービスが追随するかは、要注目と言えそうです。

このコラムに関連する記事

チェックリスト: 0 件
開く
全クリア
TOP