選択型シストレには欠かせない「ポートフォリオ」の考え方

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選択型シストレはストラテジーを選ぶだけという簡単さが魅力の取引スタイルですが、選ぶストラテジー次第では利益よりも損失が大きくなる可能性も否定できません。

そこで取り入れたいのが「ポートフォリオ(Port-folio)」の仕組みですが、その基本的な考え方や注意点を知らなければどのように組むのかわかりにくいのがポートフォリオです。

今回はポートフォリオの基本的な考え方や実際に組むときの注意点など、ポートフォリオのポイントとなる部分について見てみましょう。

 

ポートフォリオとはなにか

そもそもポートフォリオとは、どのようなものでしょうか。

 

ポートフォリオは株式取引などの金融の世界で現金などに代表される安全資産と株式などのリスク資産の最適な保有比率のことを言います。最適な保有比率を維持することでできるだけリスクを小さくしながら大きな利益を狙うために欠かせないのがポートフォリオの考え方です。

 

これに対してFXの選択型シストレで使うポートフォリオとは、資産ではなく複数のストラテジーを組み合わせることで1つのストラテジーで取引をするよりも小さなリスクで大きな利益を狙うことを言います。

複数のストラテジーを組み合わせるポートフォリオに取引を任せることで、1つのストラテジーに取引を任せる場合よりも、為替相場の様々な局面に対応することが可能になります。

結果として1つのストラテジーで取引をするよりも損失は小さく、利益を大きくすることが期待できます。るのがポートフォリオを組む大きな目的です。

 

ポートフォリオの基本的な考え方

選択型シストレでポートフォリオを組むときの最も重要なポイントは、ストラテジー同士の「相関」ができるだけ小さくなるように複数のストラテジーを組むことが基本となります。

また裁量取引や1つのストラテジーに取引を任せるときと同じように、資金管理とリスク管理にも十分に留意する必要があることは言うまでもありません。

 

詳しくは後で触れますが、取引をプログラムに任せて行うだけ裁量取引のときよりも為替相場に注意を向ける機会が少なくなるため、資金管理とリスク管理は裁量取引のとき以上に余裕を持って取引を行うべきでしょう。

 

ポートフォリオの注意点

ポートフォリオを組むときの基本的なポイントを抑えたところで、実際にポートフォリオを組むときの注意点を見てみましょう。

 

相関

先にも触れたように、ポートフォリオを組むときに最も重視するポイントは、ストラテジー同士の「相関」ができるだけ小さくなるように複数のストラテジーを組むことです。

 

相関とは、あるストラテジーと別のストラテジーがどれだけ似ているかを表します。

この相関が大きいストラテジーでポートフォリオを組むと、特定の局面で同じような取引を行う可能性が非常に高くなるだけではなく、利益・損失ともに1つのストラテジーで取引をするよりも大きくなり、ポートフォリオとしての役割を果たさないこととなります。

そのためポートフォリオを組むときにはできるだけ相関の小さいストラテジー同士でポートフォリオを組むことが欠かせません。

 

相関の小さいポートフォリオとは、具体的には組み入れているストラテジーが扱っている通貨ペアや取引期間、取引スタイルの重複をできるだけ少なくしてあるポートフォリオのことを言います。

例えば米ドル/日本円(USD/JPY)を短期取引するストラテジーをポートフォリオの基本とするなら、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)を長期取引するストラテジーを組み込むなど、基本となるストラテジーとは異なる値動きと取引を期待できるストラテジーを組み入れいるのがポートフォリオを組み立てるコツとなります。

 

リスク管理・資金管理

裁量取引のときと同じかそれ以上に、シストレでもリスク管理・資金管理は欠かせません。

 

シストレは裁量取引と比べるとプログラムが自動で取引を行うだけ為替市場に注意を向けることが少なくなるため、裁量取引のときと比べてもリスク管理・資金管理には大きな余裕を持たせるのが賢明と言えるでしょう。

リスク管理はポートフォリオを取り入れることである程度のリスク管理は可能となりますが、資金管理は、裁量取引のときよりも小さいポジションとレバレッジでの取引や証拠金を多めに預けるなど、より具体的な対策が必要となります。

 

おわりに

ここまで見てきたように、シストレのメリットを活かした取引のためには、裁量取引のとき以上にリスク管理と資金管理に注意した取引環境を用意した上で、相関の小さいポートフォリオを組むことが重要になります。

一度に全てを用意するのは多少手間がかかりますが、後々の取引に活きてくることが多いため、是非とも用意しておきたいものです。

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