為替レートを追いかける「トレール注文」

トレール注文_アイキャッチ

 

ポジションの決済注文を出したあとに為替相場を見てみると、決済注文が成立したときよりも有利な為替レートになっていて悔しい思いをすることもあると思います。

そのような思いをしないためにも使いかたを把握しておきたい注文方法の1つが、為替レートを追いかける注文方法である「トレール注文」です。今回はそのトレール注文について見ていきましょう。

 

トレール注文の概要

トレール注文_概要

トレール注文とは、「相場の値動きに応じて、自動的に注文価格がついていく逆指値注文」であり、決済注文にしか使えない注文方法です。

トレール注文は損切り注文を効率的に用いるための注文方法であり、損切りの逆指値注文だけではなく、為替レートとほぼ同じ値幅間隔で損切り注文の為替レートを有利な方向へ自動的に追尾する注文方法です。

 

トレール注文を利用して損切り注文を発注すると、買いポジションなら上昇に合わせて損切り注文の指定レートを切り上げ、逆に売りポジションなら下落に合わせて損切り注文の指定レートを切り下げていきます。為替レートが反転して損切り注文の価格と重なると、注文が発注・成立するため、損失の最小化と利益の最大化を狙える注文方法がトレール注文です。

 

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トレール注文の具体例

それでは買いポジションと売りポジションのそれぞれの場合のトレール注文の値動きの様子を見てみましょう。

買いポジションの場合

1ドル=100円で買いポジションを持ち、トレール注文を出した場合をごく簡単な模式図で表してみました。

trail-order-up2

 

このように、為替レートの上昇に合わせてトレール注文の注文価格も切り上がり、為替レートが上昇から下落に転じたところで為替レートと注文価格が一致して注文が発注・成立するため、最大限の利益を得られるのです。

売りポジションの場合

では反対に、1ドル=100円の売りポジションでトレール注文を出した場合を模式図で見てみましょう。

trail-order-down

 

先の買いポジションのときとは逆に為替レートは下落しているので、注文価格も追いかけて切り下がり、為替レートが下落から上昇に転じても注文価格は追いかけて切り上がることなく据え置かれ、注文価格が一致した時点で注文が発注・成立するため、損失が最小限になります。

 

今回は模式図であるため1円単位の値動きとしましたが、実際の為替相場ではコンマ2桁での値動きが基本です。そのため注文もコンマ2桁単位で出すこととなり、よりきめ細かいトレール幅で注文を注文することとなります。

 

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トレール注文の取引手順

トレール注文_取引例

このように相場の値動きに追随する注文方法であるトレール注文ですが、注文そのものは難しくありません。

トレール注文に対応しているFX業者に口座を解説し、そのFX業者の取引ツールから、値幅(トレール)を指定して決済注文を発注すれば完了です。

 

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トレール注文のメリットとデメリット

トレール注文_メリットとデメリット

トレール注文は基本的に利益確定をする為替レートを決めずに発注するため、為替相場の動向によって得られる利益が増減する注文方法です。極論を言えば為替相場がどちらか一方に動き続けている限りは決済注文が発注されないため、相場を追いかけて利益が膨らむことが期待できることがメリットと言えます。

しかしこのようなケースはほとんどなく、基本的にトレール注文はタイミングを見て手動で決済注文を入れるか、事前に発注しておいた損切り注文に引っかかって約定される場合がほとんどであり、トレール注文を利用しているときには為替相場の動向から目を離せないのがデメリットと言えるでしょう。

 

おわりに

トレール注文は最大限の利益を期待できる注文方法ですが、タイミングを逃すと大きな損失を被る危険性もある両極端な注文方法です。トレール注文を利用するときには、為替相場を確認しながら運用するようにしましょう。

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