全ての注文方法の基本。FXの「成行注文」とは?

全ての注文方法の基本。FXの「成行注文」とは?

FXには目的や用途に応じて様々な注文方法がありますが、もっとも基本となる注文方法が「成行注文」です。

注文時点での値段(為替レート)で取引をするときに有効な注文方法である成行注文には、どのような特徴があるのでしょうか。

注文時点の為替レートで取引をする「成行注文」

FXと並ぶポピュラーな資産運用である株取引では、成行注文というと「金額に関わらず取引をしたい」というときに使われる注文方法です。

FXでも株取引の成行注文と同じような局面で利用されることが多いものの、「注文時点の取引価格(為替レート)ですぐ取引をする」と微妙に異なる意味合いが含まれています。

そのため、成行注文はFXサービスによって「マーケット注文」や「プライスオーダー」、「リアルタイムトレード」など、成行注文とは異なる名前で呼ばれることも珍しくありません。

成行注文の大まかな流れとは

様々な呼び方がされる成行注文ですが、呼び方によって実際の注文の流れが異なるほど複雑な注文方法ではありません。成行注文の大まかな流れを見てみましょう。

口座にログインして注文画面に移動すると、その時点で取引をしたときの目安となる「買い(BID)」と「売値(ASK)」の両方の値段が表示されます。

トレーダーは事前に立てた戦略やトレンドなどから、売り買いのどちらかを選択するだけで注文完了となります。

例えば、1ドル = 115円50銭(bid)-115円55銭(ask)という為替レートであれば、

  • 「成行で買い注文」…1ドル=115円55銭で買う
  • 「成行で売り注文」…1ドル=115円50銭で売る

ことになります。

為替レートはリアルタイムで変動しているため、その時点の為替レートに納得できなかったり、何らかの理由で為替レートが急変したりしたときには取引ボードを再表示させて注文をすることも可能です。

意外と知らない?成行注文の注意点とは

全ての注文方法の中でもっとも簡単・確実な注文方法と言える成行注文ですが、成行注文ならではの注意点もいくつかあります。成行注文の注意点を見てみましょう。

約定するまで成立した取引の値段が分からない

成行注文のデメリットはいくつかありますが、もっとも大きなものとしてあげられるのが「取引が成立するまで実際の取引の値段が分からない」という点です。

リアルタイムで値動きのある外国為替市場では、注文発注から成立までの間でも為替レートが動くため、このような現象が起きてしまいます。

約定レートの「スリッページ」に左右される

注文時点の為替レートで取引をするときに利用する成行注文ですが、為替レートの値動きが激しいときには「スリッページ」に気をつける必要があります。

指定した為替レートと約定した為替レートが食い違うことを「スリッページ」と言い、成行注文ではその時点の為替レートよりも有利な為替レートで注文することができません。

そのため、値動きの荒い局面で成行注文を出すと、不利な条件で約定する確率が極めて高くなります。

成行注文と違う?「ストリーミング注文」とは

値動きが荒い場面で成行注文を出すと不利な約定となる確率が高くなりますが、スリッページを押さえて成行注文を出す「ストリーミング注文」と呼ばれる注文方法があります。

先ほど触れたように、スリッページと注文した価格と約定した価格の間に生じるズレのことですが、ストリーミング注文ではこのスリッページが指定した値以下でなければ取引が成立しないという条件を付与した成行注文です。

成行注文にスリッページ幅を指定するだけであり、FXサービスによってはストリーミング注文と成行注文を同じものとしてあつかっている場合があります。

しかし、ストリーミング注文は成行注文と違って為替レートの値動きによって取引が成立しないことは珍しくないため、取引のときには使い分けが欠かせません。

おわりに

FXの注文方法の中でももっとも簡単・確実な注文方法と言える成行注文ですが、その仕組みを知らずに使っていると思わぬ損失をこうむる可能性があります。

実際の取引では、今回見たようなポイントに注意することが安定した取引のために欠かせないと言えるでしょう。

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