FXの注文方法の基本となる「成行注文」

成行注文

 

FXの取引方法には実に様々な種類がありますが、最も基本となる注文方法が「成行注文」です。

基本となる取引方法であるため、FXについて触れているサイトや解説本で必ずと言って良いほど取り上げられる要素ですが、ここでもう一度おさらいしておきましょう。

 

注文方法の基本となる「成行注文」

成行注文の概要

 

FXで最も基本的な注文方法が「成行注文」であり、その仕組みを一言で言うと、「取引したい通貨ペアと数量だけを指定して発注する注文方法」となります。

 

株式取引にも同じ「成行注文」を使う注文方法がありますが、株式取引の成行注文は「(金額はいくらになってもいいので)とにかく売買したい」ときに使う注文方法のことを指し、FXの「現在の価格ですぐに売買する」注文方法と異なるため、注意が必要です。

 

株式は取引市場での取引が中心となる「取引所取引」が主流となり、発注した注文はそのまま株式市場に出されますが、注文の受け手がいない限りは成立しません。

対してFXは投資家とFX業者との「相対取引」が主流であるため、投資家が発注した注文はそのまま為替市場に出されるのではなく、一旦投資家とFX業者との間の取引として処理されたあと、改めてFX業者が為替相場に注文を出すことで取引が成立しているのです。

 

どちらでも最終的に注文が成立することには変わりありませんが、FXでは売買注文が集中する時間帯に成行注文を発注すると、投資家がFX業者に発注した注文とFX業者が為替市場に発注した注文の間に時間差が生まれ、「スリッページ」と呼ばれる価格差が発生する要因となっています。

 

成行注文の実際の取引手順

成行注文の手順

 

ここでざっくりと成行注文の流れを見てみましょう。そう言っても、FX業者の売買ツールで取引したい通貨ペアを選び、次に通貨ペアの取引数量(ロット)を入力して、最後に「ビット(売り)」と「アスク(買い)」のどちらかで注文を出せば完了です。

発注した注文が成立するとポジションのページに注文した通貨ペアが持っているポジションとして反映されるので、自分が保有しているポジションを適当なタイミングで決済することで取引が完結します。

 

気をつけたいのは、ポジションを持つだけでは取引の完了ではなく入り口に立ったところであり、為替相場の動向に合わせて持っているポジション決済するまでが取引の1サイクルであることです。

含み益はどれだけ大きくなっても、ポジションを決済して利益確定をするまでは実現していない利益であることを忘れてはいけません。

大きな利益を追うのは秒単位で為替レートが変動するFXの楽しさの一つですが、為替相場のトレンドの大きな転換を見逃してあっという間に含み益が含み損にならないように注意したいところです。

逆に含み損も実現していない損失ですが、こちらはマージンコールやロスカットにより強制的にポジションを決済される場合があるため、含み損が出ているポジションはできるだけ早期に決済するようにしましょう。

早期にポジションを決済すると、最終的な損失も小さくなることが期待できる上、含み損を抱えたままポジションを持つよりも資金効率を高くできるため、既に確定した損失を帳消しにする利益を早期に得られる可能性が大きくなります。

 

成行注文のメリット・デメリット

成行注文の終わり

 

成行注文は為替相場の動向だけを見て行う注文方法なので、すぐに注文が出せて、確実に売買注文が成立するのが大きなメリットです。反対に実際にどの時点の為替レートで売買されたかは約定するまではわからないのがデメリットとしてあげられます。

 

FXでは何らかの理由により発注した注文と約定した注文の間に金額の差が発生することがあり、発生した金額の差を「スリッページ」と呼んでいます。

通常このスリッページは発生しないか、発生しても大きくズレることはあまりありませんが、重要指標の発表時などの売買注文が集中する時間帯に売買注文を出すとスリッページが広がりやすいため、為替相場が荒れているときに注文をするときには注意が必要です。

 

おわりに

 

成行注文は全ての注文方法の基本であり、実際の取引内容としては為替レートの方向性を見て売買注文を出すだけなので、難しい注文方法ではありません。

これからFXを始めるならば、成行注文から徐々に複雑な注文方法にステップアップしていくと馴染みやすいと思われます。

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