新規注文と決済注文を一緒に出せる「IFD注文」

IFD注文_アイキャッチ

FXの基本的な注文方法は、「成行注文」と「指値注文」、「逆指値注文」の3つであり、これらを使いこなせれば取引に不自由することはありませんが、これらの注文方法を組みあわせた「事前注文」という仕組みを活用すると、更に取引の自由度が高くなります。

今回はいくつかある事前注文の中でも、比較的簡単に使いこなせる注文方法である「IFD(イフダン)注文」について見てみましょう。

 

新規注文と決済注文を一緒に出すIFD注文

IFD注文_概要

 

If Done = IFD注文とは、「一度に2つの注文を出して、最初の注文が成立したらもう1つの注文が発注される」注文方法です。

 

1ドル=100円のときに為替レートが円安に進むと判断したので、「為替レートが1ドル=105円になった時点でドルを買う」という注文を出す場合で見てみましょう。

この場合、IFD注文では同時に、「(1ドル=105円でドルを買う注文が成立した場合)為替レートが1ドル=110円になればドルを売る」という注文も一緒に出しておきます。1ドル=105円になったときに買い注文が成立し、同時に1ドル=110円になったら決済する注文が発注され、為替レートが1ドル=110円になれば決済注文が成立し、IFD注文で発注した注文が全て成立しました。

 

注文する価格は為替レートによって指定できるため、例に出したように利確だけではなく損切りのときにも使える注文方法です。また買い注文だけではなく、売り注文から入るときでも使える注文方法であることは言うまでもありません。

 

IFD注文の取引手順

IFD注文_注文方法

 

IFD注文は仕組みとしては基本となる注文方法に比べると多少複雑ですが、注文方法そのものは基本的な注文方法とあまり変わりません。

FX業者の取引ツールでIFD注文を発注するページから売買したい通貨ペアを選び、取引数量(ロット)などの必要条件を指定して、注文を発注するだけです。

為替市場が指定した条件に合致すれば、自動で注文が発注されて取引が開始されます。

 

IFD注文を繰り返す「リピート・イフダン」機能

一部のFX業者では、IFD注文を応用した「リピート・イフダン」機能を提供しています。

このリピート・イフダン機能は、様々な要因により時々刻々と値動きをする為替相場では、1回の取引で大きな利益を狙うのではなく複数回の取引で小さな利益を積みかさねるほうがリスクが低いという考えかたに基づいたIFD注文を使った取引方法の1つです。

リピート・イフダンは、一定の値幅で為替レートが上下動を繰り返す「ボックス相場」に強い取引方法の1つと言われていて、国内FX業者でも取り扱いのある業者がいくつかありますが、中でも人気が高いのは、マネースクウェア・ジャパンの「トラリピ」です。

 

「リピート・イフダン」(類似機能も含む)機能を提供しているFX業者一覧

ライブスターFXライブスターFX(ライブスター証券)
200_200_gaitame-online 外為オンラインFX(外為オンライン)
M2JFX(マネースクウェアジャパン)アイキャッチ M2JFX(マネースクウェア・ジャパン)
200_200_ecotore-fx エコトレFX(ひまわり証券)
200_200_fx-broadnet FXブロードネット(FXブロードネット)

 

IFD注文のメリットとデメリット

IFD注文_メリットとデメリット

 

IFD注文のメリットは、ポジションを持ってから決済するまでの取引の全てを事前注文することで済ませられるため、成行注文や指値注文よりも高速される時間が短くできることがあげられます。

 

デメリットとしては、事前に為替相場の動向を読んで注文を発注する必要があるため、動向を読み間違えると取引が完結しない危険が大きいことです。

ポジションを持つ注文や、2つ目の注文が損切りを狙う注文ならそれほど気にする必要はありませんが、問題となるのは2つ目の注文が利確を狙う注文の場合です。

IFD注文はその仕組み上、事前に為替レートを指定した注文を2つ出す必要があります。為替相場の大きなトレンドの方向を読み間違えると、ポジションを持つ注文が成立しなかったり、ポジションを持つ注文だけ成立して、ポジションを決済する注文が発注されないなどのデメリットが考えられます。

IFD注文を利用して取引をするときには、損切り注文を入れる取引に利用するほうが賢明と言えそうです。

 

またIFD注文は、2つの注文を同時に発注する注文方法ですが、ポジションを持つ注文と決済する注文しか出せない注文方法であるため、ポジションを決済するときにIFD注文を使うことはできないことにも注意が必要です。

ちなみに、決済注文のときに同時に利確と損切りの決済注文を発注する注文方法は、IFD注文とは別にある「OCO注文」という注文方法を利用します。

 

IFD注文は基本的にほとんどのFX業者が対応している注文方法ですが、売買システムに自動売買システムである「Mirror Trader(ミラートレーダー)」を採用している一部FX業者では使えないため、注意が必要です。

 

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fx_akarichan 取引方法で比較

 

おわりに

ポジションの保有から決済までの取引の全てを事前の注文だけで済ませられるのがIFD注文の大きな魅力ですが、そのためには為替相場の動向をキチンと読みとく必要があるため、使いこなすのは成行注文や指値注文、逆指値注文に比べると難しい注文方法と言えそうです。

しかし便利な注文方法であることには変わりないので、テクニカル分析やファンダメンタル分析を駆使して使いこなせるようになりたい注文方法の1つです。

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