注文から決済までプログラムに任せる「システムトレード」

システムトレード_アイキャッチ

FXの取引方法はいくつかありますが、大きく「人間と機械のどちらが取引をするか」で2種類に分けられます。

1つは新規注文から決済注文までの全てを成行注文に代表される「裁量取引」であり、もう1つがこれら全てをシステムに任せる取引方法である「システムトレード」です。

 

取引の全ての過程に人の手が必要となる裁量取引に対して、システムトレードは取引戦略を選べば後は取引を任せる実に手軽な取引方法ですが、その内容は裁量取引以上に奥深い部分がある注文方法でもあります。

今回は、システムトレードの概要と使いかた、メリットとデメリットを見てみましょう。

システムトレードの概要

裁量取引とシステムトレードが異なるポイントは、先にも触れたように新規注文から決済注文の取引の過程に人の手が入るか入らないかの違いにあります。

裁量取引であれば、取引に関わる全ての事柄を自分の手で決定・実行しなければなりません。これに対してシステムトレードは、取引スタイルと取引戦略さえ決定してしまえば、後はそれに合ったストラテジーを探しだしてそれに運用を任せてしまえば、取引に関わる手間と時間を大きく減らすことができます。

 

もちろん、為替相場の動向によっては最初に決定した取引スタイルや取引戦略が無効になると取引スタイルや取引戦略の検討・入れ替えの必要があるため、完全に手放しにはできません。それでも裁量取引と比べると負担が大きく減らせるのは確かです。

システムトレードの種類

一口に「システムトレード」と言いますが、その機能は実に様々なものがあります。最初に代表的なシステムトレードを見てみましょう。

 

Mirror Trader(ミラートレーダー)

イスラエルに本社を置くトレーデンシー社によって開発された自動売買システムであり、有力トレーダーの取引戦略(ストラテジー)をそのまま使う「選択型システムトレード」の中でも特に人気の高い取引ツールです。

 

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選択型シストレ

「ミラートレーダー」と同じようにストラテジーをそのまま取引に取り入れるタイプのシストレは特に人気が高く、国内の主要FX業者の多くが選択型シストレを開発・提供しているため、FX業者を選ぶ際の選択肢の1つに含めても良いかもしれません。

 

選択型シストレを提供しているFXサービス

200_200_yjfx 外貨ex(ワイジェイFX)
200_200_ecotore-fx エコトレFX(ひまわり証券)
120_120_choitore ちょいトレFX(FXプライム By GMO)
トライオートFX トライオートFX(インヴァスト証券)

 

META Trader(メタトレーダー)

ロシアに拠点を置くメタクォーツソフト社が開発した取引ツールであり、裁量取引にも使える高機能な取引ツールです。しかしその真価は、世界中の多少のプログラミング知識を学ぶだけでEA(Expert Adviser = 自動売買システム)をゼロから組めることにあります。

また、設定したEAは無償で公開・利用できるため、他のMTユーザーが自作したEAから自分の取引戦略に合ったEAを組み込むことで、EAを自作する手間を省くこともできます。

 

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リピート発注機能

ミラートレーダーともメタトレーダーとも違う第三の自動売買システムが、一定の値幅でIFD(イフダン)注文を繰り返し発注・決済する、ボックス相場などの限られた局面で有効な「トラリピ」タイプの自動売買システムです。

各社とも名称や細部の機能は異なりますが、「一定の値動きをする為替相場に特化した自動売買システム」と考えておけば良いでしょう。

 

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システムトレードの取引手順

システムトレードの取引手順は裁量取引のように、新規注文から決済注文まで取引の全過程を指示する必要がありません。システムトレードに必要となるのは口座開設と証拠金の入金、取引を任せるプログラム(ストラテジー)を選ぶことだけです。

あとは選んだストラテジーが指定した条件などを踏まえて自動で取引をはじめてくれるので、取引の結果を踏まえて成績の悪いストラテジーを入れ替えるなどの修正を加えながら取引を継続することを目指します。

 

システムトレードのメリットとデメリット

システムトレード_メリットとデメリット

 

システムトレードのメリットはいくつかありますが、特に大きなものをあげると「取引に比較的手間がかからないこと」と、「機械的に取引を行うため、決済注文で失敗しにくい」ことの2つがあげられます。

最初に取引スタイルと取引戦略を決定してそれに合ったストラテジーを選べれば、適当なタイミングで取引内容を確認するだけで良いのは、サラリーマンや主婦などの忙しい兼業トレーダーには見逃せないポイントです。

裁量取引と違い、新規注文から決済注文までの取引の全ての過程が自動で行われます。特に感情に左右されやすく難しい利確・損切りの決済注文も自動で行われるので、含み益・含み損に惑わされて決済注文に失敗する可能性を小さくできるのは大きなメリットと言えるでしょう。

デメリットとしては、事前に選んだストラテジーの中でしか取引ができないことがあげられます。ファンダメンタル要因による為替相場の急変などでストラテジーが為替相場のトレンドから外れてしまうと、取引をするたびに損失を重ねることにもなりかねません。

自動で取引をしてくれるからと言って、完全に手放しにせずに適当なところでストラテジーを確認・入れ替えたり、手動での決済注文などの修正は入れるようにしたいものです。

おわりに

システムトレードはほぼ手放しで取引できる便利な取引方法ですが、放ったらかしにできるほど賢い取引方法ではありません。

為替取引をしているということは大切な自分の資産をリスクに晒しているということを認識して、リスク管理と資金管理に最大の注意を払った上で利益を狙うようにしたいものです。

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