為替のトレンドを決める【ニューヨーク外国為替市場】の特徴

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アメリカ・ニューヨーク外国為替市場は、イギリス・ロンドン外国為替市場に次ぐ取引規模を誇る、世界の三大外国為替市場の1つです。

取引規模こそロンドン外国為替市場に及ばないものの、世界最大の規模を誇るアメリカ経済に大きく影響されるため、もっとも注目を集める外国為替市場として知られています。

今回は、外国為替市場に大きな影響を与えるニューヨーク外国為替市場の特徴について見てみましょう。

ニューヨーク外国為替市場の取引時間と取引される通貨ペア

標準時と夏時間にわかれる取引時間

ニューヨーク外国為替市場の取引時間は、大きく標準時(冬時間)と夏時間にわけられ、夏時間の適用時期は3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までとなっています。

  • 標準時…日本時間23:00から翌日8:00(現地時間9:00から17:00)
  • 夏時間…日本時間22:00から翌日7:00(現地時間9:00から17:00)

ニューヨーク外国為替市場は、イギリス・ロンドン外国為替市場の取引時間と一部重なるため、その時間帯の極めて活発ですが、それ以外の時間帯の取引は穏やかという特徴があります。また、雇用統計をはじめとする重要指標の発表前後は、特に取引が活発になるので注意が必要です。

世界の為替相場の時間帯(4月頃から10月頃まで)

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世界の為替相場の時間帯(11月頃から3月頃まで)

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ドルストレートの通貨ペアが取引の中心

ニューヨーク外国為替市場で取引される通貨ペアは、ユーロ/米ドル(EUR/USD)を中心に、米ドルとの通貨ペア(ドルストレート)がほとんど。外国為替市場での取引量が大きな通貨の組み合わせなので、このニューヨーク外国為替市場の動向がほかの外国為替市場に影響することは珍しくありません。

また、地理的な特徴からマイナーカレンシーである中南米通貨との通貨ペアの取引が活発な点も、ニューヨーク外国為替市場の特徴と言えるでしょう。

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ニューヨーク外国為替市場の値動きの特徴

値動きが激しい

世界三大市場の1つに数えられるだけあって、値動きが活発なのがニューヨーク外国為替市場の特徴です。

取引時間を通して値動きが激しいわけではなく、ロンドン外国為替市場の流れを受ける午前中がもっとも活発であり、日本時間では日付が変わるころから取引は徐々に落ち着く傾向があります。また、夏休みや年末年始などの長期休暇の間は機関投資家が一斉に休暇をとる閑散期となります。

雇用統計をはじめとする経済指標の影響が強い

世界の基軸通貨である米ドルの動向は、直接的・間接的に外国為替市場で取引されている通貨に影響を与え、取引時間中に発表される経済指標が、外国為替市場の取引に影響することがあります。

中でも日本時間で毎月第一金曜日の標準時で22:30、夏時間で21:30に発表される「雇用統計」は、アメリカ経済の動向をダイレクトに反映する経済指標の1つとして、国内外のトレーダーから注目を集める経済指標です。

金曜日午後の取引は避けたいニューヨーク外国為替市場

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ニューヨーク外国為替市場では、現地時間の金曜日午後(日本時間では土曜日午前3時)に差し掛かると取引量が大きく減り、取引が成立しにくくなる傾向があります。

これは、1週間単位で取引する機関投資家たちが、金曜日午後に1週間の取引を終わらせるため、個人トレーダーも流動性の低下を嫌って、金曜日午後までに取引を終わらせるのが主な原因です。

そのため金曜日午後のニューヨーク外国為替市場の取引は成立しにくいだけではなく、普段よりもスプレッドが開きやすい傾向があります。短期取引が中心ならば、金曜日午後までに取引を終了させたいのがニューヨーク外国為替市場の特徴です。

おわりに

三大外国為替市場の1つに数えられるニューヨーク外国為替市場は、値動きが活発な魅力の大きい外国為替市場として知られていますが、その分リスクも大きいことを忘れてはいけません。

ニューヨーク外国為替市場に限りませんが、取引をするときにはリスク管理・資金管理に注意する必要があると言えるでしょう。

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