為替のトレンドを決める【ニューヨーク外国為替市場】の特徴

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世界の3大外国為替市場であるイギリス・ロンドン外国為替市場、アメリカ・ニューヨーク市場、日本・東京外国為替市場のうち、ニューヨーク外国為替市場は9,044億ドル(2010年調べ)の取引高を誇り、ロンドン外国為替市場に次ぐ規模を誇ります。

取引規模ではロンドン外国為替市場に届かないニューヨーク外国為替市場ですが、世界経済の中心であるアメリカ経済の動向が外国為替市場に与える影響は極めて大きく、ドルストレートの通貨ペア以外にも大きな影響を与えるため、世界でもっとも注目を集める外国為替市場です。

今回は、外国為替市場に大きな影響を与えるニューヨーク外国為替市場の特徴について見てみましょう。

ニューヨーク外国為替市場が開く時間と取引される通貨ペア

ニューヨーク外国為替市場の取引時間は、

  • 標準時…日本時間23:00から翌日8:00(現地時間9:00から17:00)
  • 夏時間…日本時間22:00から翌日7:00(現地時間9:00から17:00)

におこなわれています。

ニューヨーク外国為替市場は、イギリス・ロンドン外国為替市場の午後の取引時間と重なるため、ロンドンの投資家と重なる午前中の取引は極めて活発ですが、お昼を過ぎると極端に取引が少なくなるのが特徴です。

世界の為替相場の時間帯(4月頃から10月頃まで)

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世界の為替相場の時間帯(11月頃から3月頃まで)

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ニューヨーク外国為替市場で主に取引される通貨ペアは、ユーロ/米ドル(EUR/USD)を中心とした米ドルとの通貨ペア(ドルストレート)がほとんどで、マイナーカレンシーである中南米の通貨の取引が比較的盛んなことも特徴です。

ニューヨーク外国為替市場の値動きの特徴

ニューヨーク外国為替市場は、ロンドン外国為替市場の取引時間と重なる午前中は取引が活発におこなわれますが、午後の取引時間に入ると取引量が大きく減る特徴があります。

特にポジションを週明けに持ち越すことを嫌って金曜までにポジションを整理するトレーダーが多く、金曜午後の取引量は極めて少なく値動きにも乏しいため、為替レートの急変が起こりやすい時間帯です。

また、世界でもっとも規模の大きい株式市場であるニューヨーク証券取引所(NYSE = New York Stock Exchange)や各種債券の金利動向の影響を受ける傾向があるため、ニューヨーク外国為替市場だけではなく、これらの動向にも注意を払う必要があります。

各種経済指標の発表で大きく動くニューヨーク外国為替市場

FX市場_NY市場_経済指標発表

アメリカ経済の動向は世界経済にも大きな影響を与えるため、定期的に発表される様々な経済指標は、アメリカだけではなく世界中のトレーダーから注目を集めます。

中でも注目度の高い経済指標として知られているのが、毎月第1金曜日の日本時間22:30ごろ(夏時間21:30ごろ)に発表される「雇用統計」であり、中でも注目を集めるのが、アメリカ国内の失業者数をまとめた「失業率」と、非農業部門の雇用者数の推移を記録した「非農業部門雇用者数」の2つです。

この2つを含む雇用統計は、数あるアメリカの経済指標の中でも、毎月という発表頻度の高さと全米という調査範囲の広さにより、他の経済指標に比べると特に注目度の高い経済指標として知られています。

雇用統計の他に注目度の高い経済指標やイベントとしては、

  • Housing Starts…住宅着工件数
  • Consumer Confidence Index…消費者信頼感指数
  • Producer Price Index…生産者物価指数
  • ISM Manufacturing Report On Business…ISM製造業景況指数

などが知られています。

株式市場の影響を受けるニューヨーク外国為替市場

FX市場_NY市場_株価の影響

ニューヨーク外国為替市場は、他国の外国為替市場と同じように自国の株式や債券の値動きに大きく影響されます。

ニューヨーク外国為替市場は世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所(NYSE)の値動きに影響されることが多く、NYSEの取引開始をきっかけとして為替相場が大きく動くこともひんぱんにあります。

しかし近年では金融工学の急激な発達により誕生した金融派生商品(デリバティブ)の取引が活発になり、かつてのような株式・債券・為替の相関関係が崩れています。

金曜日午後の取引は避けたいニューヨーク外国為替市場

FX市場_NY市場_値動き

ニューヨーク外国為替市場では、現地時間の金曜日午後(日本時間では土曜日午前3時)に差し掛かると取引量が大きく減るために、値動きに乏しく取引が成立しにくくなる傾向があります。

これは、1週間単位で取引をおこなっている機関投資家たちが、金曜日午後までに1週間の取引を終わらせるために個人トレーダーも流動性の低下を嫌って、金曜日午後までに取引を終わらせるのが主な原因です。

そのため金曜日午後のニューヨーク外国為替市場の取引は成立しにくいだけではなく、スプレッドが普段よりも開きやすい傾向があります。

短期取引を中心とするのであれば、金曜日午後までに取引を終了できるようにする必要があるのがニューヨーク外国為替市場の特徴です。

 
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おわりに

数ある外国為替市場の中でも、ニューヨーク外国為替市場は値動きが極めて活発であり、リターンの大きい魅力的な外国為替市場として知られていますが、リターンが大きければリスクも同様に大きいことを忘れてはいけません。

ニューヨーク外国為替市場に限りませんが、取引をするときにはリスク管理・資金管理に注意する必要があると言えるでしょう。

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