為替取引の起点となる【オセアニアの外国為替市場】の特徴

為替市場_オセアニア_アイキャッチ

世界の外国為替市場をつなぐことで24時間365日の取引を実現したFXですが、各国の外国為替市場は明確にオープンとクローズの時間が設定され、1日の区切りとなる外国為替市場が設定されています。

1日の起点となるのが、ニュージーランド・ウェリントン外国為替市場とオーストラリア・シドニー外国為替市場にまたがる「オセアニア外国市場」です。

今回は世界の為替取引の起点となるオセアニア外国為替市場の特徴を見てみましょう。

世界でもっとも早く開くオセアニア外国為替市場

各国の外国為替市場をまたいで取引することで24時間365日の取引を実現しているFXでも、起点となる外国為替市場が設定されています。それが主要国の中でももっとも日付変更線に近いニュージーランドの首都ウェリントン外国為替市場です。

オセアニア外国為替市場はウェリントン外国為替市場の他に、オーストラリア・シドニー外国為替市場が取引量の大半を占めています。

世界の為替相場の時間帯(4月頃から10月頃まで)

fx-market

世界の為替相場の時間帯(11月頃から3月頃まで)

fx-market2

オセアニア外国為替市場は東京外国為替市場と取引時間が重なるものの、北半球の日本と南半球のオセアニアで季節が逆転しているため、標準時と夏時間の導入時期が逆転していることに注意が必要です。

オセアニア外国為替市場に特有の「窓開け」と「窓埋め」

金曜の終値と月曜の始値が大きくかい離する「窓開け」

オセアニア外国為替市場は1日の起点となる外国為替市場であり、経済指標の発表や要人発言によって、月曜日の始値(はじめね)が前週金曜日の終値(おわりね)から大きく離れた値段ではじまることがあります。

金曜日の終値と月曜日の始値が大きくかい離した状況は、チャート上では窓が開いたような動きになるため、「窓開け」と呼ばれています。

「窓開け」の反対の動きをする「窓閉め」

金曜日の終値と月曜日の始値が大きくかい離する「窓開け」は、大口投資家が取引に参加して流動性が向上すると収束し、金曜の終値に近い水準での取引に回帰します。窓開けで大きくかい離した為替レートが合理的な水準に落ち着く様子が窓を閉めているように見えるため、この現象は「窓閉め」と呼ばれています。

窓開け・窓埋めとも為替レートの大きな変動をともなうため、上手に利用できると大きな利益を期待できますが、その開始・終了のタイミングや値動き幅などは全く予測できず、窓開け・窓埋めを狙う取引はリスクが大きいと言われています。

あわせて読みたい

為替取引の三大市場の一つ【東京外国為替市場】の特徴
取引と値動きが活発な【ロンドン外国為替市場】の特徴
為替のトレンドを決める【ニューヨーク外国為替市場】の特徴

通貨「オーストラリアドル」と「ニュージランドドル」の特徴

FX市場_オセアニア市場_窓開け

鉱物資源や農作物などの天然資源を主な輸出品目とする国の通貨は「資源国通貨」と呼ばれます。資源国通貨は需給関係の変化や資源輸入国の景気動向に左右されやすく、外国資本流入の動向による急激な為替レート変動が起きやすいのが特徴です。

基本的に資源国通貨は経済基盤や政治基盤の安定が未熟な新興国通貨が中心ですが、オーストラリアドルとニュージーランドドルも資源国通貨に数えられることがあります。

オーストラリアドル・ニュージーランドドルともに値動きの荒い資源国通貨の中でも比較的安定してますが、他の主要国通貨と比べるとやはり値動きは荒く、リスク管理・資金管理の欠かせない通貨と言えます。

おわりに

基本的に値動きに乏しく特徴らしい特徴がないのがオセアニア外国為替市場ですが、週末から週明けに掛けての窓開け・窓埋めは例外的に大きな値動きをすることで知られています。

窓開け・窓閉めはうまく利用できれば大きな利益を期待できる現象ですが、実際にはリターンよりもリスクが大きく、これを狙う取引は避けるほうが賢明と言えます。

このコラムに関連する記事

チェックリスト: 0 件
開く
全クリア
TOP