為替取引の3大市場の1つ【東京外国為替市場】の特徴

為替市場_アジア・東京_アイキャッチ

イギリス・ロンドン外国為替市場とアメリカ・ニューヨーク外国為替市場と並んで世界の3大外国為替市場に数えられているのが、日本の東京外国為替市場です。

アジア圏の中でも東京外国為替市場よりも取引高の大きい外国為替市場はいくつかありますが、世界の3大外国為替市場と言えば、現在でも東京外国為替市場のことを言います。

今回は、そんな東京外国為替市場の特徴について見てみましょう。

東京外国為替市場の取引時間と取引される通貨ペア

東京外国為替市場の取引時間は9:00から17:00まで8時間であり、お昼休みを挟まずに取引がおこなわれます。

世界の為替取引高の半分を占めるロンドン外国為替市場とニューヨーク外国為替市場がクローズしている時間帯の取引であり、この2つの外国為替市場と比べると値動きが比較的緩やかで、初心者でも取引しやすい外国為替市場として知られています。

世界の為替相場の時間帯(4月頃から10月頃まで)

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世界の為替相場の時間帯(11月頃から3月頃まで)

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取引の大部分を占める通貨ペアは米ドル/日本円(USD/JPY)に代表されるドルストレートの通貨ペアですが、ユーロやカナダドルと言ったメジャーカレンシーはもちろん、高いスワップポイントを狙ってオーストラリアドル/日本円(AUD/JPY)や南アフリカランド/日本円(ZAR/JPY)の取引も活発です。

基本的にこれらの通貨ペアは日本円とのクロス円の通貨ペアとして取引されることがほとんどであり、それ以外の通貨ペアの取引はそれほど活発とは言えません。

ボックス相場になりやすい東京外国為替市場

オセアニアの外国為替市場に続いて取引がはじまる東京外国為替市場は、8:00から17:00までの間の世界の為替取引の主役となるため、この時間帯を東京時間と呼びます。

東京時間で取引の主役となるのは、「ミセス・ワタナベ」や「キモノトレーダー」の俗称で知られるサラリーマンや主婦などの個人トレーダーによるクロス円での取引です。

ミセス・ワタナベは主に米ドル/日本円(USD/JPY)の逆張りでの取引を好むため、東京外国為替市場は「買い支え・売り支え」の形になりやすく、ロンドン外国為替市場やニューヨーク外国為替市場と比較すると、レンジ相場(ボックス相場)を形成しやすいという特徴があります。

為替取引の方向性に影響を与える「ミセス・ワタナベ」

FX_アジア・東京市場_個人投資家

東京外国為替市場は世界の3大外国為替市場の1つであり、その動向は世界の為替取引に大きな影響を与えるため、取引の動向は注目を集めています。

東京外国為替市場の取引の方向性を決定づける要因は無数にありますが、中でも注目を集めているのが、「ミセス・ワタナベ」や「キモノトレーダー」と呼ばれる、個人のトレーダーたちです。

 

東京外国為替市場では、2007年頃から特に重要なイベントがなくても、お昼を挟むと為替取引の方向性が午前とは反対方向に動くことがひんぱんに発生したため、トレーダーが調査したところ、意外な事実が判明しました。

東京外国為替市場の主な参加者である主婦やサラリーマンを中心とした個人のトレーダーがお昼の時間帯を利用して一斉に円売り・ドル買い注文を発注していたため、お昼を挟んで為替取引の方向性がガラリと替わっていたのです。

こうした事実が明らかになると、イギリスの老舗経済誌「エコノミスト」は驚嘆と皮肉を込めて、日本の個人のトレーダーのことを「ミセス・ワタナベ(キモノトレーダー)」と命名しました。

 

かつての神通力は薄れていますが、現在でもミセス・ワタナベは外国為替市場の値動きを引き起こす大きな要因の1つであり、世界のトレーダーや機関投資家から注目される要因です。

動くクロス円、動かないドルストレート

FX市場_アジア・東京_クロス円・ドルストレート

先に触れたように、東京外国為替市場はロンドン外国為替市場やニューヨーク外国為替市場と比べるとレンジ相場になりやすいという特徴があります。

レンジ相場になった場合は、クロス円の通貨ペアの値動きは比較的活発ですが、ドルストレードの通貨ペアの値動きはとたんに大人しくなる傾向があるため、レンジ相場の小さい値動きの中で利益を狙うのであれば、スプレッド幅の小さい通貨ペアでスキャルピングトレードをおこなうのが一般的です。

また、東京時間の間にそれまでの値動きとは逆の値動きをした通貨に関しては、ロンドン時間の取引で東京時間より前の値動きに復帰する傾向があります。日をまたいでポジションを持つのであれば、大きな値動きに備えたロスカット注文は欠かせません。

注目を集める仲値(なかね)発表の時間

FXアジア・東京市場_仲値の時間

ロンドンの「ロンドン・フィキシング」やニューヨークの雇用統計の発表と同じように、東京で注目を集めるイベントが、金融機関が顧客との外国為替取引のときの基準レートを決める「仲値(なかね)」の決定・発表です。

 

時々刻々と動く為替レートを取引ごとに銀行に問い合わせて確認するのは現実的とは言えません。そこでどこかのタイミングでその日の取引レートを決めておくことにしたのが仲値の始まりです。

仲値は外国為替市場(インターバンク市場)での取引レートを基準に、10:00ごろに金融機関ごとにそれぞれの仲値が決定・発表されますが、基本的に三菱東京UFJ銀行で決定された仲値が主な基準となっているようです。

仲値の発表前後は大口の機関投資家が自分に有利な為替レートに誘導しようと比較的大規模な売買注文が飛び交うため、動きに乏しい東京外国為替市場の中でも値動きが活発な時間となります。

 
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おわりに

東京外国為替市場は、為替取引の中心であるロンドン外国為替市場やニューヨーク外国為替市場と比べると独特の値動きをするという特徴があります。

ロンドン外国為替市場やニューヨーク外国為替市場と比べると比較的値動きが穏やかと言われている東京外国為替市場ですが、海外発の材料や機関投資家の影響を受けやすいと言われています。

参加するトレーダーの顔ぶれが入れ替わるタイミングでは、為替相場の値動きには十分に注意した取引を心がけるようにしましょう。

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