テクニカル分析に欠かせない「ローソク足」と「移動平均線」の見方と書きかた

テクニカル分析_移動平均線とローソク足_アイキャッチ

 

比較的短期間の為替の値動きを予測することを得意とするのが「テクニカル分析」です。そのテクニカル分析に欠かせないものとして、値動きを記録したチャートと、チャートを分析する「テクニカル指標」があります。

今回はいくつもあるテクニカル指標の中でも基本となる「移動平均線」と「ローソク足」について書きかたと見方を見てみましょう。

 

テクニカル分析には欠かせない移動平均線

FXのみならず株式や投資信託など、あらゆる金融商品の値動きを大まかに把握するために意識することなく使っているテクニカル指標が、移動平均線です。

 

この移動平均(線)は、本来は数学の領域で使われていた指標であり、時系列に並んだデータを平滑(平らにならす)化するために使われていました。

これに着目したのが、アメリカの株式アナリストであるジョン・グランビル Joseph Granville です。

彼はチャートと移動平均線を組み合わせることで対象となる金融商品の値動きを把握し、売買のタイミングを掴む「グランビルの法則(グランビルの8法則)」を発明しました。

 

移動平均線の書きかた

もっとも基本的なテクニカル指標として知られる移動平均線は、書きかたもそれほど複雑ではありません。

一定期間のデータを集めてその中で任意の長さの期間の為替の終値の平均値を求めてチャート上に記し、期間中の全てのデータで終値の平均によって打たれる点をつなぐことでチャート上に作成される折れ線グラフのことを、「移動平均線」と呼んでいます。

 

移動平均線の見方

移動平均線は単体では為替レートの大まかな動向を把握する程度の役割しか果たしません。

移動平均線はローソク足やボリンジャーバンドといった他のテクニカル指標と組み合わせることで、分析の精度を向上させる役割が大きいことで知られています。

 

もっとも基本的なテクニカル指標のローソク足

意識されないテクニカル指標である移動平均線に対して、テクニカル指標として意識されて使われているテクニカル指標の中でも、もっとも一般的なものが「ローソク足」ではないでしょうか。

江戸時代の米商人であり、豪商として知られる本間宗久によって発明されたと言われるローソク足は、現在では日本だけではなく世界中のFXトレーダーに愛用されるもっとも一般的なテクニカル指標として知られています。

単独でも一定期間の値動きを把握できるローソク足はとても便利なテクニカル指標ですが、移動平均線と組み合わせてチャートに記すことでより精度の高いテクニカル分析を可能としています。

 

ローソク足の書きかた

ローソク足の書きかたは数あるテクニカル指標の中でも比較的簡単なものとして知られています。ここではその書きかたを見てみましょう。

 

ローソク足を書くときには、ローソク足を記す期間の他に、

  • 始値(はじめね…期間中の最初に取引された値段)
  • 終値(おわりね…期間中の最後に取引された値段)
  • 高値(たかね…期間中に取引された値段の中で一番高い値段)
  • 安値(やすね…期間中に取引された値段の中で一番安い値段)
 

の4つの値段のデータが必要となります。これらのデータを一定のルールに従ってチャート上に記すと、1つのローソク足が完成します。

仮定の為替相場の値動きを設定して、実際にローソク足の書きかたを見てみましょう。

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このようにローソク足1つだけでも期間中の値動きについては分かりますが、やはりある程度の期間の値動きを見るためには複数のローソク足が必要になります。

そのためデータを取る期間を動かすことで必要な期間に対応するローソク足を作成するのが一般的です。

ローソク足では作成するのに取る期間に応じて、日足(にちあし)、週足(しゅうあし)そして月足(つきあし)チャートと呼びわけています。

 

ローソク足の見方

ローソク足にはいくつかの基本形があり、チャート上に記したときに表れるローソク足を基本形に当てはめることで相場のトレンドを把握するのが一般的な使いかたです。

 

代表的な基本形を見てみると、

  • 大陽線…大きく上昇することが予想される典型的なパターン
  • 大陰線…大きく下落することが予想される典型的なパターン
  • 索引同時線…始値と終値がほぼ同一のときに表れる相場に動きが少ないパターン

などの9つの基本形が知られています。

ローソク足を使うテクニカル分析では、これらをチャート上に現れたローソク足に当てはめることで相場のトレンドを予測します。

 

おわりに

ここまで駆け足ですがもっとも基本的な2つのテクニカル指標の書きかたと見方について見てきました。

移動平均線やローソク足を利用するより高度なテクニカル指標や、これらを使わない複雑なテクニカル指標など、様々なテクニカル指標があります。

しかし基本となる移動平均線とローソク足については、書きかたと見方をキチンと把握しておくことが欠かせないと言えるでしょう。

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