資源国通貨として注目を集める「カナダドル(CAD)」の特徴

資源国通貨として注目を集める「カナダドル(CAD)」の特徴

地理的環境からアメリカと密接な関係を保ち、政治的・経済的に安定していることから先進国に数えられるカナダは、通貨カナダドル(CAD)も外国為替市場で信認が高いことで知られています。

今回は、アメリカ経済と関わりの深いカナダ経済と、通貨カナダドルについて見てみましょう。

アメリカと経済的繋がりが強いカナダ経済

先進国でありながら資源国と知られるカナダ

カナダ経済の中心となるのは他の先進国と同様に第三次産業であり、第三次産業が国内総生産(GDP)に占める割合は75%にも上ります。サービス業以外には、「ボンバルディア」に代表される航空機産業などの製造業があり、カナダ経済の中でも大きな存在感を発揮しています。

存在感を増しつつある製造業と反対に衰退しつつあるのが、資源産業です。代表的な資源産業として漁業が知られていますが、漁獲量の激減と漁業規制で衰退産業の1つに数えられています。

衰退産業として扱われることが多い資源産業ですが、オイルサンドやシェールガスなど、生産に高い技術力が求められる一部の資源産業は現在でも活発です。

主要国の中でも安定成長を続けるカナダ経済

2008年のリーマン・ショックとその後の世界金融危機ではカナダも大きな影響を受け、翌年にはマイナス成長を記録したもののその回復は比較的早く、早期にプラス成長に転じています。

財政面で見ると、2008年度には赤字に転落したものの、2014年度に財政均衡を達成。2015年11月に発足した自由党トルドー政権は、2016年度から3年間は財政赤字を許容してインフラなどの公共投資を増強する方針を打ち出しています。

アメリカ経済や資源価格に影響を受けるカナダドル

アメリカ経済やWTI、政策金利に強く影響される

アメリカとカナダは政治的・経済的に密接な関係にあるため、アメリカ経済の動向はカナダ経済とカナダドルに大きく影響します。カナダドルを取引するFXトレーダーでも、アメリカの経済指標に注目していることも珍しくありません。

カナダの経済政策や資源価格にも要注意

このほかにもカナダの中央銀行であるカナダ銀行(BOC)の政策金利や声明、天然資源の中でも大きなシェアを占めているエネルギー価格を左右するウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の値動きに影響されることがあります。

おわりに

メジャーカレンシーの一角に数えられるカナダドルは、資源国通貨としての特徴もありますが値動きに乏しく、短期間でまとまった利益を狙うことには向いていない通貨です。

その反面、資源国通貨でありながら値動きが安定しているというほかにはない特徴から、新たな安全資産として注目をあつめはじめています。今後の動向には、注目が集まる通貨と言えそうです。

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