FXに欠かせない7つの主要通貨とその特徴とは

通貨ペア_アイキャッチ

外国為替証拠金取引(FX)では、通貨の組み合わせ(通貨ペア)を売買することで生じる為替差益(キャピタルゲイン)を狙う投資の1手法です。

異なる国の通貨の組み合わせである通貨ペアは、組み合わせによって様々な特徴が生じます。

今回は、通貨ペアの見方と、通貨ごとの特徴について大まかに見てみましょう。

異なる通貨の組み合わせである「通貨ペア」

FXで取引の対象となる「通貨ペア」とは、売買する2つの国の通貨の組み合わせであり、「米ドル/日本円(USD/JPY)」や「ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)」のように売買する組み合わせの通貨を同時に表記するのが特徴です。

通貨ペアを扱う時に注意したい点として、向かって左側の通貨を主軸通貨、右側の通貨を決済通貨として表すという表記ルールが設定されていることがあげられます。

米ドルを含む通貨ペアをドルストレード、それ以外の日本円を含む通貨ペアをクロス円と呼び、対象となる通貨との為替レートだけではなく、米ドル/日本円との為替レートにも注意する必要があるクロス円の通貨ペアの取引のほうがより複雑と言われています。

取引量が多く取引の基本となる「メジャーカレンシー」

FXの取引対象となる通貨ペアそのものにはこのような特徴がありますが、通貨そのものにはどのような特徴があるのでしょうか。

一般的に外国為替市場では対象の通貨が外国為替市場でどれだけ活発に取引されているかを示す流動性(リクイディティ)の高さによる「メジャーカレンシー」と「マイナーカレンシー」という区分があります。

基本的にリクイディティが高ければメジャーカレンシーとして扱われ、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、日本円(JPY)、英ポンド(GBR)、スイスフラン(CHF)の5通貨がメジャーカレンシーとして扱われます。

基軸通貨として安定した地位を保つ「米ドル(USD)」

米ドルは世界最大の経済と軍事力を持つ国であるアメリカが発行する通貨であり、世界の基軸通貨(決済通貨、基準通貨、準備通貨)として国際業務の決済や各国の外貨準備として保有されています。

一般に米ドルは外国為替取引の重要な部分を占めていて、世界のほとんどの為替レートに直接影響を及ぼすため、外国為替市場において米ドルの動向はもっとも重要な情報として注目されます。

米ドルの動向を左右する情報としては、定期的に発表される各種経済指標やアメリカの中央銀行にあたる連邦準備理事会(Federal Reserve Board = FRB)や連邦公開市場員会(Federal Open Market Committee = FOMC)の内容は、世界の市場関係者から注目を集めます。

第2の基軸通貨を狙うも問題続出な「ユーロ(EUR)」

ユーロは、ヨーロッパ連合(European Union = EU)単一通貨であり、外国為替市場では米ドルに次いで取引量が多く、第2の基軸通貨としての地位を確立しています。

特に2001年の同時多発テロをきっかけに、これまでの米ドル一極集中を改め、リスク回避の観点から資産を分散させる動きから、米ドルに代わる通貨として大きな役割を果たしています。

その一方で、「国際金融のトリレンマ」による通貨としての不完全性も指摘され、加盟国間の経済格差などの様々な問題を抱えています。

取引高3位でも存在感の薄い安全資産「日本円(JPY)」

日本円は、アメリカ・中国に次ぐ世界第3位の経済大国である日本国が発行する通貨であり、外国為替市場では米ドル、ユーロに次ぐ取引量を誇るメジャーカレンシーの1つです。

しかし米ドルやユーロとは異なり基軸通貨としては扱われず、国際間での貿易決済や外貨準備などで利用されることはほとんどない外国為替市場では存在感の薄い通貨と言えます。

金融立国として生き残りをはかる「英ポンド(GBP)」

英ポンドは、イギリスが発行する通貨であり、第二次世界大戦前後までは米ドルと並んで世界の基軸通貨としての地位を誇っていました。

イギリスの衰退と共にその地位は大きく低下しましたが、1980年代のビッグバンにより、米ドル・ユーロ・日本円に次ぐ世界第4位の取引量を誇る通貨として取引されています。

歴史的に安全資産として扱われる「スイスフラン(CHF)」

スイスフランは、永世中立国として知られるスイス連邦が発行する通貨です。

他のメジャーカレンシーと比べても金利水準が低いことや為替レートが比較的安定していることから、資金を逃避させる避難通貨(安全資産)の1つとして注目されています。

外国為替市場における取引高は、米ドル、ユーロ、日本円、英ポンドに次ぐ5位の取引高を誇り、メジャーカレンシーの一角と言える通貨です。

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高いスワップポイントで大きな利益を狙える「マイナーカレンシー」

外国為替市場の取引の中心となるのはメジャーカレンシー同士の通貨ペアですが、新興国や資源国などの高金利が特徴の通貨にも根強い人気があります。

これらの通貨は外国為替市場では「マイナーカレンシー」として扱われますが、低金利通貨との通貨ペアでは高いスワップポイントを期待できるというメリットがあります。

高金利で人気の高い「オーストラリアドル(AUD)」

オーストラリア連邦が発行する通貨オーストラリアドルは、1966年に豪ポンドから置き換えられるまでは英ポンドを中心としたポンド通貨圏に属し、為替レートも基本的に英ポンドに連動していました。

オーストラリアドルは現在、外国為替市場では先進国の高金利通貨の代表格であり、かつ「資源国通貨」として扱われることから、商品市況に影響を受けやすいという特色があります。

アメリカと密接な関係がある「カナダドル(CAD)」

カナダが発行する通貨カナダドルは資源国通貨の代表格として知られています。

資源輸出以外にも様々な産業があることやアメリカとの経済的な結びつきが強いことから、他の資源国通貨と比べて為替レートの値動きは安定している反面、米ドルに連動する傾向が強いという特徴があります。

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おわりに

このように各国通貨には様々な特徴があり、安定した取引のためにはそれぞれの特徴を把握することが欠かせません。

FXで取引をはじめるときには、それぞれの通貨の特徴や有利・不利を理解した上で、余裕を持った取引を心がけることが大切です。

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