高金利が人気の資源国通貨「オーストラリアドル(AUD)」

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そのスワップポイントの高さから、国内のFXトレーダーには米ドルやユーロと並んで人気の高い通貨が、オーストラリアドル(AUD)です。

しかしその人気の高さとは裏腹に、通貨としてのオーストラリアドルの特徴はあまり知られているとは言えません。

今回は、オーストラリアドルを左右するオーストラリア経済の状況と、通貨オーストラリアドルの特徴を見てみましょう。

好調を維持するオーストラリアの経済

オーストラリアは、第三次産業の70.6%を筆頭に、第二次産業が27.0%、第一次産業が2.4%と典型的な主要国としての経済構造を持つ国として知られています。オーストラリア経済の現状について見てみましょう。

一貫してプラス成長を維持するも不安の残る経済状況

名目国内総生産(GDP)は1兆4427億ドル、国民1人当たりの名目GDPでは約6万1000ドル(2014年、IMF World Economic Outlook October 2015)と、世界でも有数の経済規模を持つ国であり、1992年度から一貫した経済成長を実現していています。

2008年の世界金融危機や2011年の洪水被害などにより四半期ではマイナス成長を記録したことはあるものの、年度ベースでは一貫してプラス成長を維持。近年は資源価格の下落による交易条件の悪化が続いていますが、好調な国内の住宅投資や輸出などに支えられて安定成長が見込まれています。

しかし主な輸出先である中国の経済成長の鈍化や、世界金融危機による民間設備投資の減速により成長が鈍化しているため、先行き懸念も大きくなっています。

機動的な金融政策と維持される高い政策金利

政策金利については、オーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia = RBA)は消費者物価指数(CPI)の動向も踏まえた機動的な金融政策運営をおこなっています。

近年では欧州債務危機や中国・上海株式市場の株価急落を背景とする経済危機への懸念に対処するために、2011年11月から断続的に8回(計2.25%)に渡って金利引き下げをおこない、2013年8月には2.5%まで引き下げました。

さらに世界的な金融緩和の進行などを背景に2015年2月と5月にそれぞれ0.25%ずつ引き下げをおこない、2015年5時点での政策金利は、過去最低の2.0%を記録しています。

高金利と荒い値動きで人気の高いオーストラリアドル

政策金利の引き下げが続くオーストラリアドルですが、依然として1日のスワップ金利が1万通貨あたり100円以上と高いスワップポイントが魅力です。

マイナーカレンシーであるオーストラリアドルは、為替レートの値動きが大きく、高いスワップポイントと合わせてハイリターンを狙うFXトレーダーに人気の高い通貨として知られています。

FXトレーダーには人気のオーストラリアドルですが、外国為替市場全体での取引高を見ると、米ドルやユーロのように、取引高の大きい通貨ではありません。

オーストラリアドルの為替変動のほとんどが投機、それも円キャリートレード(円売り豪ドル買い)で構成されているため、金融不安が起きると手じまい取引が激増することで、急激な円高 = 豪ドル安方向に動く傾向があります。

スワップポイントを狙う取引でも、高いレバレッジをかけた取引をおこなうのは極めてリスクが高い通貨と言えるでしょう。

オーストラリアドルに大きく影響する資源価格と中国経済

オーストラリアドルは高金利から投資対象としても人気が高く、資源国通貨と認識されているように、輸出動向が重要な経済指標であり、他国の経済状況によって為替レートを左右される傾向にあります。

オーストラリアの輸出先として中国は30%以上のシェアを占め、中国経済の動向が大きな影響を与えることは頭の片隅に入れておきたいポイントです。

輸出動向の他には、原油価格をはじめとする天然資源価格が高騰すると、資源輸出国であるオーストラリアドルで決済されるためにオーストラリアドルが買われ、通貨高が進むことになります。

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おわりに

高いスワップポイントからFXトレーダーには人気の高いオーストラリアドルですが、外国為替市場では取引高が少なく、値動きが荒くなりがちです。

オーストラリアドルを取引するときには、リスクとリターンを把握して取引をするように心がけましょう。

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