高金利で人気の資源国通貨「オーストラリアドル(AUD)」

高金利で人気の資源国通貨「オーストラリアドル(AUD)」

そのスワップポイントの高さから、米ドルやユーロと並んで人気を集めている通貨が、オーストラリアドル(AUD)ですが、その人気の高さとは裏腹に、通貨としてのオーストラリアドルの特徴はあまり知られているとは言えません。

今回は、オーストラリアドルを左右するオーストラリア経済の状況と、通貨オーストラリアドルの特徴を見てみましょう。

好調を維持するオーストラリア経済と金融政策

一貫してプラス成長を維持するも懸念の残る経済状況

オーストラリアは、第三次産業の70.6%を筆頭に、第二次産業が27.0%、第一次産業が2.4%と、典型的な主要国としての経済構造を持つ国です。

2008年のリーマン・ショックやその後の世界金融危機、2011年の洪水被害など、四半期ではマイナス成長に落ち込んだことはあるものの、年度ベースでは一貫してプラス成長を維持しています。

好調な国内の住宅投資や輸出などに支えられて安定成長が見込まれるものの、主な輸出先である中国の経済成長の鈍化や、設備投資の減速で成長が鈍化しているのは懸念材料として数えられています。

機動的な金融政策によって維持される高い政策金利

オーストラリアの中央銀行であるオーストラリア準備銀行(RBA)は、消費者物価指数(CPI)の動向を踏まえた機動的な金融政策により、高い政策金利を維持しています。

最近ではヨーロッパや中国で生じた株価急落に対する金融不安への懸念に対処するために、2011年11月から断続的に8回(計2.25%)に渡って金利引き下げをおこない、2013年8月には2.5%まで引き下げられています。

さらに世界的な金融緩和の進行などを背景に2015年2月と5月にそれぞれ0.25%ずつ引き下げをおこない、2015年5月の政策金利は、過去最低となる2.0%を記録しました。それでもほかの主要国通貨と比べると高金利を維持しているため、投資対象としては魅力的と言えます。

高金利と荒い値動きで人気の高いオーストラリアドル

政策金利の引き下げが続くオーストラリアドルですが、超低金利政策が続く日本から見ると依然として高金利通貨の1つであり、高いスワップポイントは魅力です。

FXトレーダーには人気のオーストラリアドルですが、外国為替市場での取引高を見ると、米ドルやユーロのように取引高の大きい通貨ではなく、マイナーカレンシーに分類される通貨です。

オーストラリアドルの為替変動のほとんどが円キャリートレードの投機で構成されているため、金融不安が起きると手じまい取引が増えるため、急激な円高・豪ドル安方向に動く傾向があります。

スワップポイントを狙う取引でも、高いレバレッジをかけた取引は極めてリスクが高いと言えるでしょう。

オーストラリア経済を大きく左右する資源価格と中国経済

資源国通貨として認識されるオーストラリアドルは、輸出相手国の経済状況が為替レートに大きく影響します。特にオーストラリアの主な輸出相手国である中国経済の動向は、オーストラリアドルを取引するときには注目したい要素の1つです。

また、資源国通貨であるオーストラリアドルは、原油価格をはじめとする天然資源価格にも大きな影響を受けます。

おわりに

値動きとスワップポイントの高さでFXトレーダーから人気を集めるオーストラリアドルですが、外国為替市場での取引高は大きいとは言えず、レバレッジの高い取引はリスクが高い通貨の1つです。

FXでオーストラリアドルを取引するときは、リスクとリターンに注意した上で、リスクを抑えた取引をすることが欠かせません。

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