安定した取引に欠かせない「利益確定注文」のポイント

安定した取引に欠かせない「利益確定注文」のポイント
 

FXをはじめると、ポジションに発生した含み益と含み損をどのタイミングで確定するのかは大きな問題として立ちはだかります。

はじめたばかりの初心者トレーダーから長年取引を続けている熟練トレーダーまで、利益確定と損切りは大きな悩みの種の1つです。今回は、利益確定について詳しく見てみましょう。

 

外国為替証拠金取引(FX)の利益確定とはなにか

一定の取引戦略を立てた上で、その取引戦略にのっとった取引をおこない、為替差益(キャピタルゲイン)や金利差益(インカムゲイン)を得ることを狙うFXでは、キャピタルゲインを狙ってスキャルピングトレードやデイトレードなどの短期間取引が中心となります。

キャピタルゲインは外国為替市場の動向(トレンド)に大きく左右されるため、重要になるのがポジションを決済することで利益を確定する「利益確定」のタイミングです。

 

FXの利益確定の考えかた

損切りと同様に重要な利益確定ですが、やはり損切りと同様にこうすれば確実に設けられると言える条件はなく、あくまで事前に設定した取引戦略に応じて、このくらいの利益を得られれば十分というところでポジションを決済して含み益を確定します。

そのため、FXの利益確定は「必要なレベルまで含み益が為替レートを利益確定の目安として、できるだけそれに近い為替レートで決済する」ことが基本となります。

 

FXの利益確定の目安

取引戦略によって利益確定をする為替レートが変動するとは言っても、取引開始時点の為替レートからむやみにかけ離れた為替レートで利益確定をするのは現実的ではありません。

そこで参考にしたいのが、取引スタイルごとに異なる期待する利益幅です。

 

あくまでも参考ですが、取引スタイルごとに1回の取引で、

  • スキャルピングトレード…数pipsから10pips程度
  • デイトレード…10pipsから数十pips程度
  • スイングトレード…数十pipsから100pips程度
  • ポジショントレード…100pipsから数百pips程度

が利益確定をしたい含み益の基準と言われています。

 

もちろん、取引戦略や外国為替市場の動向、為替レートの勢いなどで取引ごとに期待する利益は千差万別です。取引ごとに最適な利益確定幅を決めるためには、取引経験を重ねるよりほかありません。

 
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利益確定のポイント

マージンコールとロスカットという仕組み上の制限がある損切りと異なり、利益確定では仕組み上の制限がないため、外国為替市場のトレンドが変わらない限り、ポジションを持っていれば含み益は大きくなります。

しかし外国為替市場のトレンドは小さな情報にも敏感に反応してめまぐるしく入れ替わるため、何らかのタイミングで含み益を確定する必要があります。利益確定のタイミングを考えるためのポイントについて見てみましょう。

 

事前の取引戦略を守った取引をおこなう

損切りと同様に利益確定でももっとも重要なポイントとして抑えておきたいのが、事前に決定した取引戦略を守った取引をおこなうことです。

 

思惑通りに為替レートが動いてポジションの含み益がどんどん大きくなっていると、事前に定めた利益確定をする為替レートに達してもつい「まだ儲かるから持っていよう」と考えがちですが、取引が順調なときほど事前の取引戦略を守った取引を心がけたいもの。

取引が順調に進んでいる間はそのままでも良いのですが、何らかのきっかけで為替レートが思惑から外れた動きをはじめると、利益確定だけではなく損切りのタイミングも外して、含み益が丸ごと消えることも考えられるからです。

順調な取引ができているときほど、事前に定めた取引戦略を守った取引をするように心がけたいものです。

 

決済に欠かせない「損小利大」の精神

利益確定に欠かせない考えかたとして、「損小利大」があります。損小利大は文字通り「損失を小さくして、利益を大きくする」ことを意味します。

 

FXではスキャルピングトレードやデイトレードなどの短期取引が主流であり、短期取引では取引ごとの小さな利益を積みかさねることで最終的に大きな利益にすることを目指しますが、多くのFXトレーダーは取引ごとの小さな利益は得られるものの、トレンドの入れ替わりなどのタイミングで大きな損失をこうむる「利小損大」の状態におちいります。

取引ごとにコツコツと利益を得るものの、トレンドが入れ替わりなどでドカンと損失をこうむることから「コツコツドカン」とも言われる「利小損大」の状態にはまると、安定した利益を出すことは極めて難しいため、安定した取引のためには損小利大を目指す必要があります。

 

利益確定に活かせる?季節性要因とアノマリー

取引戦略を守って損小利大をこころがけた取引をしていても、安定した利益を出せないことがあります。そんなときは取引をしている季節や時間が思いもかけない影響を及ぼしている可能性もあります。

季節や時間によって外国為替市場に大きな影響を与える要因は、重要な経済指標の発表や大企業の決算発表をはじめとする「季節性要因」や外国為替市場の動向を経験則としてまとめた「アノマリー」として知られていて、内容によってはある程度の信頼性があると言われています。

 

季節性要因とアノマリーを利用するときに注意したいポイントとしては、外国為替市場の動向をまとめた経験則に過ぎないため、ファンダメンタル分析やテクニカル分析ほどの確度がなく、あくまでも方向性を大まかに把握するためのものに過ぎないことです。

季節性要因とアノマリーにはある程度の有用性はあるものの、頼りきりにするのはリスクが大きいことは頭の片隅に置いて利用するようにしましょう。

 

おわりに

FXでもっとも難しいのが、利益確定と損切りのタイミングと言われていますが、この2つは条件が無数にあり、取引ごとに異なる条件が要求されるため、適切な利益確定と損切りの技術を身につけるためには、取引を重ねて経験を積むしかありません。

このコラムの内容を参考にして、自分の取引戦略に合致した利益確定について探してみてください。

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