急増中?気をつけたいFX取引をめぐるトラブル

急増中?気をつけたいFX取引をめぐるトラブル

手軽にはじめられて大きな利益を期待できるFXは、大きな注目を集めていますが、その注目度の高さを悪用した取引をめぐるトラブルが相次いでいます。

今回は、FXをめぐるトラブル、巻き込まれないためのポイントを見てみましょう。

高水準で推移しているFX取引をめぐるトラブル

1998年の外国為替法改正をきっかけに本格的に解禁された外国為替証拠金取引(FX)は、当初は参入・業務に関する法律が存在しなかったことからさまざまなトラブルが起こり、大きな社会問題となりました。

この状況は2005年に施行された改正金融先物取引法による規制強化により大きく改善されましたが、現在でも未登録業者や海外業者とのトラブルが存在しています。

直近5年間のFXが関係するトラブルの報告件数を見てみると、

  • 2011年度…591件
  • 2012年度…632件
  • 2013年度…603件
  • 2014年度…549件
  • 2015年度…431件(前年同期:461件)

となり、かなりの高水準で推移していることがわかります。

どのようなトラブルが報告されているのか

FXをめぐるものとしては、どのようなものが報告されているのでしょうか。

消費者庁・国民生活センター(旧消費者生活センター)のトラブル事例から、共通するパターンを見てみましょう。

勧誘をめぐるトラブル

報告されているトラブルの中でもっとも件数が多いのが、勧誘そのものをめぐる問題です。

主な手口としては、取引の成功を断定するような広告による勧誘や、契約を結ぶまで勧誘を続けるなどの強引な方法が報告されています。

これらの広告や勧誘手法をおこなっている業者で取引をはじめても、トラブルになる可能性は極めて大と言えます。

取引をめぐるトラブル

取引をめぐるトラブルも報告例の多いトラブルであり、その内容はシステムトラブルから取引の制限まで実に多岐にわたります。

厄介なのは、取引をめぐるトラブルは登録業者であっても無縁ではないことであり、有力なFXサービスでも業務改善命令を受けていることは珍しくありません。

しかし取引をめぐるトラブルで相談件数が圧倒的に多いのは未登録業者や海外業者が中心であり、そのまま出金をめぐるトラブルに発展することも珍しくはありません。

出金をめぐるトラブル

FXが関わるトラブルの中で、金銭的にもっとも大きな被害が生じるのが出金をめぐるトラブルです。

FXサービス側が顧客の出金要請に応じないケースがほとんどであり、その手口は「問題が生じているので今すぐの出金はできない」とのらりくらりと出金を先延ばしにして、最終的には蒸発するのが一般的です。

このトラブルに巻き込まれると、法的な対処が命じられないかぎり、基本的に泣き寝入りするしかありません。

これからFXをはじめる人が気をつけたいポイントとは

このようにFXが関係するトラブルは、口座開設から出金に至るまで、ほぼ全段階に渡って報告されています。トラブルに巻き込まれないためにはどのような点に気をつければよいのか、ポイントを見てみましょう。

海外FX業者と取引するリスクについて把握する

改正金融先物取引法により国内のFXサービスのレバレッジ倍率は25倍に制限されているため、レバレッジ規制を嫌って海外FXサービスで取引を選択する人は少なくありません。

しかし、海外FXサービスで取引をすることは、何らかのトラブルが生じたときに英語で書かれているQ&Aを読み、国際電話やメールで英語によってトラブル解決の手段を講じる必要があります。

無登録業者との取引はおこなわない

国内FXサービスは基本的に金融庁が許認可を出した登録業者ですが、一部には無登録で勧誘や取引をおこなっている無登録業者も存在します。

どれだけ魅力的なメリットを宣伝していても、無登録業者で取引をするメリットよりもデメリットが大きいことを認識しておきましょう。

FX取引で生じるリターンとリスクの関係について十分に理解する

少ない資金で大きな利益を狙えるのがFXの魅力ですが、レバレッジをかけた取引をする分、リスクが上乗せされるのは基本中の基本です。

「確実にもうかる」や「絶対に損をしない」などの勧誘をうのみにせず、取引で生じるリターンとリスクの関係について十分に把握することが欠かせません。

おわりに

高いリターンが期待できるFXは同時に高いリスクを背負っていますが、トラブルに巻き込まれる人の多くは、この点の認識が不十分なことがほとんどです。

FXをはじめるときには、ハイリスク・ハイリターンな取引をおこなうことを十分に認識してからはじめるようにしましょう。

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