外貨預金とは違う? 「外国為替証拠金取引(FX)」とはなにか

外貨預金とは違う? 「外国為替証拠金取引(FX)」とはなにか

株式取引や債券取引にかわる新しい資産運用として、近年注目を集めているのが外国為替証拠金取引(FX)です。外貨を利用する資産運用には「外貨預金」がありますが、FXと外貨預金はどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、FXの仕組みとその特徴、外貨預金とFXの違いを見てみましょう。

外国為替証拠金取引(FX)とは?

外国為替証拠金取引(FX)とは、日本円と米ドルやユーロなどの外国通貨(為替)を売買して為替差益や金利差益を狙う金融商品です。

たとえば、為替レートが1ドル120円のときに日本円から米ドルに両替して、1ドル125円のときに米ドルから日本円に両替すると、差額の5円が利益として手元に残ります。この為替の仕組みを基本に、預けた金額の数倍から数十倍の金額を取引できる「レバレッジ」や、金利の差額によって得られる「スワップポイント」といった仕組みを取り入れたのがFXです。

FXの取引の仕組みと取引のFXの3つの特徴

FXの取引の仕組みと取引の3つの特徴

売り・買いのどちらからでもはじめられる

FXの取引は売り・買いのどちらからでも取引がはじめられるのが特徴です。日本円/米ドルの通貨ペアで取引するときを例に見てみましょう。

レートが上がると予想したときには買い注文から入り、レートが上昇したところで反対の取引(反対売買)をすることで利益を狙います。レートが下がると予想したときには反対に売り注文から入り、レートが下落したタイミングで反対売買をすることで利益を狙います。

投資家保護のための仕組み「ロスカット」

FXには投資家の資産を守るための仕組みとして、一定程度の損失が発生するとそれ以上の損失拡大を防ぐために取引を強制的に決済する「ロスカット」というルールが導入されています。

ロスカットが実行されるタイミング(ロスカット値)はFXサービスによって異なりますが、証拠金維持率数十%から100%程度を目安としていることがほとんどです。

少額の資金で大きな取引ができる「レバレッジ」

FXではレバレッジを利用することにより、預けた証拠金以上の外貨を取引することができます。レバレッジの倍率を高くするほど資金効率は高くなり、期待できる利益は大きくなりますが、その分リスクも高まります。逆に倍率を低くすると、利益は小さいものの低リスクの取引ができます。

FXの解禁当初はレバレッジ倍率には制限がありませんでしたが、高いレバレッジをかけた取引に失敗してトラブルになる事例が相次いだことから規制が導入され、現在ではレバレッジ25倍が上限です。

金利差で発生する「スワップポイント」

FXは低金利の通貨を売って高金利の通貨を買うことで、その金利差である「スワップポイント」を受け取ることができます。スワップポイントは長い間通貨ペア持つときには、損益に大きく影響します。

スワップポイントは金利情勢や価格動向など、金融情勢の変化により増減します。また、高金利通貨を売って低金利通貨を買うとスワップポイントを支払うことになるので、長期の保有を考えるときには注文の内容に注意が必要です。

FXと外貨預金ではなにが違う?

外貨預金とFXで同じといえるのは外貨を対象として為替差益から利益を狙うという部分だけであり、そのほかの部分は大きく異なります。

外貨預金では日本円を外貨に交換して銀行に一定期間預け入れ、その期間に応じて利息が付与されます。これに対してFXは日本円のまま証拠金として預け、通貨ペアにレバレッジをかけて売買することで為替差益とスワップポイントを狙います。

外貨預金で銀行に預けた外貨は満期を迎えるまで解約できないため、他の取引に振り向けることができません。これに対してFXは注文を手じまいすれば取引の内容に応じて損益は発生するものの、すぐにほかの取引や資産運用に振り向けることができます

おわりに

このように、同じ外貨を対象とする外貨預金と比べてFXの取引の自由度は高く、資金効率が良い点は大きな魅力と言えます。しかし、FXに特有のデメリットもあります。

外貨預金とFXの違いと、メリット・デメリットを把握した上ではじめることは、安定した取引のためにも欠かせないといえるでしょう。

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