FXトレーダー保護のための「マージンコール」とはなにか

FXのマージンコールとは?マージンコールの意味

預けた証拠金に対して最大25倍の金額(レバレッジ)での取引ができるFXは、株式取引などと比べると高いリターンを期待できます。しかし裏を返せば、それだけ大きなリスクを抱えた取引をしていることを意味します。高いレバレッジの取引に失敗して破産したトレーダーの体験談には、枚挙にいとまがありません。

そこで活用したいのが、ポジションに一定の含み損が生じると警告する「マージンコール」と、更に大きな含み損が発生するとポジションを強制決済する「ロスカット」です。

今回はこの2つのうち、マージンコールについて見てみましょう。

外国為替証拠金取引(FX)とはなにか

マージンコールがかかるとき
 

外国為替証拠金取引(FX)とは、証拠金(保証金)を預託して、主に差金決済による通貨の売買をおこなう、差金決済取引(CFD)の一種です。

 

外貨を扱う取引としては、銀行が提供している外貨預金が一般的ですが、FXはレバレッジをかけた取引ができるため比較的少額の資金でも取引ができることと、為替差益(キャピタルゲイン)と金利差益(インカムゲイン)を期待できることが外貨預金と異なります。

 

1998年の外為法(外国為替および外国貿易法)改正によって、それまで銀行に限られていた為替業務が免許を取得した一般企業にも解放されました。少ない資金でもはじめられて、レバレッジをかけた取引により大きなリターンを期待できるFXに注目が集まることとなりました。

証拠金不足を警告する「マージンコール」

レバレッジと差金決済
 

マージンコールとは、口座に預けてある証拠金からポジションに発生している含み損を差し引くと大きなマイナスが生じるときに、証拠金の追加入金を求める仕組みです。

マージンコールの基準はFXサービスごとに異なりますが、一般的に証拠金維持率が100%を下回ると証拠金の追加入金が必要となり、マージンコールの対象となります。

 

国内のほとんどのFXサービスではマージンコールとロスカットの仕組みが用意されていますが、一部のFXサービスや海外のFXサービスでは用意されていません。海外のFXサービスで取引をするのであれば、マージンコールとロスカットの仕組みが用意されているかを確認するようにしましょう。

「マージンコール」がかかるまでの流れ

マージンコールがかかったら?

マージンコールの仕組みを導入しているFXサービスでは、毎日定刻の為替レートに基づいて取引ごとの証拠金維持率を計算して、取引ごとにマージンコールの対象になるかどうかを判定しています。定められた証拠金維持率を下回る取引があれば対象となります。対象となった取引を抱えるFXトレーダーに対して、証拠金残高の不足の警告と証拠金の追加追加を求める通知(マージンコール)が送られます。

 

証拠金の追加入金やポジションの一部決済などの対策により証拠金不足が解消すれば、マージンコールも取り消されますが、受け取っても何もしなければ、ポジションの強制決済により証拠金の不足を埋め合わせる「ロスカット」が適用されることとなります。

 
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マージンコールがかかったら何をするのか

マージンコールがかかったら何をするのか
 

マージンコールを受け取ったら、期限までに証拠金を追加入金するか、ポジションの一部を決済することで証拠金維持率を規定の水準まで引き上げる必要があります。

どちらも一長一短があるため、マージンコールを受け取ったときの為替レートのトレンドやファンダメンタル要因、テクニカル分析などを踏まえて、より損失の小さい対策を選ぶようにしましょう。

証拠金の追加入金をおこなう

マージンコールを受けたあとの一般的な対策としては、証拠金を追加入金による証拠金維持率の引き上げが知られています。

証拠金の追加入金は現在のポジションを決済しないので、取引をそのまま継続できるメリットがありますが、為替レートの方向性(トレンド)が変わらなければ、追加入金のイタチごっこにおちいりかねないことに注意が必要です。

保有しているポジションを一部決済をおこなう

マージンコールへの対応として証拠金の追加入金以外にあげられるのが、保有しているポジションの一部決済をすることです。

 

ポジションの決済で対応すると、必要証拠金の水準を引き下げると同時に証拠金残高を積み増すことにもつながるので、証拠金の追加入金よりも確実な対応が可能です。

基本的にポジションの決済で対応するときには含み損を抱えているポジションを決済するので、含み損が損失として確定します。

おわりに

ここまで見てきたように、取引内容に対する証拠金の不足と証拠金の追加入金を求めるマージンコールは、取引戦略と取引ルールに何らかの誤りがある可能性を示唆しています。

マージンコールを短期間で受けるのであれば、取引戦略と取引ルールを再検討する必要があるかもしれません。

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