安定した利益のために欠かせない「損切り」とはなにか

損切り注文_アイキャッチ
 

FXをはじめると気になるのが、ポジションに発生した含み益と含み損をどのタイミングで確定するのか? ということです。

はじめたばかりの初心者トレーダーから長年取引を続けている熟練トレーダーまで、利益確定と損切りは大きな悩みの種の1つです。今回は、そんな利益確定と損切りのうち、損切りについて詳しく見てみましょう。

 

損切り(ストップロス)の重要性

株式投資にないFXの魅力はいくつかありますが、その中でも大きなものとして証券取引所の取引時間中しか取引できない株式投資と異なり、いつでも取引が可能であることがあげられます。

24時間365日の取引に対応しているため、外国為替市場の動向に大きな影響を与える経済指標の発表や世界情勢の変化などを直ぐに取引に反映できるのは大きな魅力ですが、世界中のトレーダーにとってもこれは同じことであり、インパクトのある情報はすぐに外国為替市場に反映されます。

 

保有しているポジション次第では、それまでの取引で含み益が生じていても一転して大きな損失をこうむる可能性は否定できません。思惑と異なる方向に為替レートが動いたら、できるだけその取引を速やかに終わらせなければ損失を積みかさねることになります。

 

思惑とは異なる方向に為替レートが動いて含み損が生じたポジションを決済して損失を確定することを「損切り」と言い、損切りのために発注する注文を「損切り注文」と言います。

含み損が小さいうちにポジションを決済して損失を確定できれば、証拠金への影響を最小限に留めて後の取引の自由度を確保できるため、長年取引を続けている熟練トレーダーほど損切り注文を積極的におこなう傾向があります。

 

損切り注文の基本的な考えかた

このように取引の自由度を確保するために欠かせない損切りですが、どのような考えかたに基づいて使うべきなのでしょうか。そのポイントについて見てみましょう。

 

損切りのもっとも重要なポイントとしてあげられるのは、損切り注文を発注する為替レート(損切りするポイント)をどこに設定するかということです。

ポジションを持った為替レートに近すぎると小さな値動きでも注文が発注されてしまい、遠すぎれば損切りが発注される前に強制ロスカットの対象となります。

損切りをする為替レートは利益確定の為替レートと同様に適切な為替レートを見極めて、その為替レートに近いところで設定する必要があります。

 

最終的にポジションが決済されれば問題はないため、損切り注文を発注する注文方法は特に決まりがありませんが、一般的には為替レートの急変による注文の発注に備えて、損切り注文には逆指値注文をはじめとする「事前注文」が主に使われています。

また、最近では取引戦略と取引ルールだけを定めて、実際の取引は基本的にプログラムに任せる自動売買ソフトの人気も高く、各FXサービスが独自に開発・提供しているリピート型シストレをはじめとして、ロシアのMetaQuotes社の「メタトレーダー(MT4)」やイスラエルのTradency社の「Mirror Trader(ミラートレーダー)」などが知られています。

 
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損切り注文の注意点

損失を局限して次回以降の取引の自由度を確保するためには欠かせない損切り注文ですが、損切り注文で気をつけたいポイントはどのようなものがあるのでしょうか。

損切り注文で重要なポイントは、考えかたそのものではなく事前に設定したルールをむやみやたらと変えないことと言われています。

事前に「これだけの含み損が生じたら損失を確定する」と決めたのに、実際にそれだけの含み損が出ると、「もう少しこのポジションを持っておけば思惑通りに動いて損失を減らせるかもしれない」などとはじめてしまえば、そのまま強制ロスカットに向けて一直線です。

 

事前に設定したルールが守れない内容であれば、取引戦略に何らかの問題があると考えられます。そんなときは一度ポジションを全て処分して、最初から取引戦略を考えなおす必要があると言えるでしょう。

 

損切り注文のデメリット

損失を最小限に留めることで次回以降の取引の自由度を確保することを狙うのが損切り注文ですが、そのデメリットにはどのようなものが考えられるでしょうか。

 

損切り注文のデメリットとしては、損切り注文を発注することそのものがデメリットになると言われています。

含み損を抱えたままでポジションを持てるだけの証拠金が預けてあれば、ポジションを買い増すことでナンピンをして利益の生じる為替レートを有利なほうに引き寄せ、より大きな利益を期待することができます。しかし損切り注文でポジションを決済してしまうと、みすみす期待できる利益を逃すことになります。含み損に耐えるだけの証拠金の余裕があれば、早急に損切り注文をするのは少し慎重にしたほうが良いかもしれません。

 

おわりに

ここまで損切り注文について様々な点から見てきましたが、基本的に損切り注文は取引を続けるために欠かせない「リスク管理」と「資金管理」の考えかたがもっとも強く出る取引と言えます。

長くFXを続けて利益を狙うためにも、損切り注文の上手な使いかたは良く考えたいものの1つと言えるでしょう。

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