外国為替証拠金取引(FX)に欠かせない「レバレッジ」とは?

外国為替証拠金取引(FX)に欠かせない「レバレッジ」とは?

外国為替証拠金取引(FX)では、「レバレッジ」と呼ばれる仕組みを導入することで、資金効率の良い取引を実現していることで知られています。

では、このレバレッジとはどのような仕組みなのでしょうか。

今回は、レバレッジの仕組みとそのメリット・デメリットなど、レバレッジに関するトピックを見てみましょう。

少額の資金で大きな取引を実現する「レバレッジ」

証拠金以上の外貨を取引するための仕組み

レバレッジとは、経済活動で他人資本により自己資本に対する利益率を高めることを表し、FXではレバレッジを利用することで、証拠金以上の外貨を取引できます。

レバレッジの倍率を高くするほど為替相場の変動によるリターンは大きくなりますが、同時にリスクも高まります。反対にレバレッジを下げると、外貨預金のように比較的リスク・リターンを抑えた取引が実現できます。

高レバレッジはハイリスク・ハイリターン

FXでは高レバレッジの取引であるほどリターンが高まりますが、同時にリスクも大きくなります。仮にレバレッジ10倍の取引であれば、利益・損失はともに本来の10倍に拡大されることになります。

高レバレッジの取引をするときには、資金に余裕を持たせることや発注とあわせて損切り注文を使うなど、リスク管理の徹底が欠かせません。

レバレッジをかけた取引のリスク管理の仕組み

証拠金の追加入金を求める「追証(マージンコール)」

「追証(マージンコール)」は、証拠金に一定の損失が発生したときにトレーダーに対して出される通知です。マージンコールはFXサービスごとに定められている「証拠金維持率」を下回ると出されます。

マージンコールを受けた場合、指定期日までに追加入金をするか取引を一部決済することで、証拠金維持率を回復する必要があります。

取引を強制決済する「ロスカット」

マージンコールにも関わらず、特に対応を取らずにさらに損失が拡大したときには、強制決済に取引を打ち切る「ロスカット」がおこなわれます。

ロスカットは取引時間中はルールにしたがってほぼリアルタイムでおこなわれますが、システム状態や為替レートの値動きによっては、特に高レバレッジのロスカットはロスカットルール以上の損失が発生することは珍しくありません。

段階的に導入されたレバレッジ規制

資金効率の良い取引に欠かせないレバレッジは、個人口座では最大25倍に制限されていますが、かつてはレバレッジ規制はなく、数百倍のレバレッジをかけた取引も可能でした。

しかしあまりに高いレバレッジをかけた取引によるトラブルが相次いだことから金融庁は段階的にレバレッジ規制を導入、2010年(平成22年)8月に50倍、2011年(平成23年)8月に25倍と2段階にわけてレバレッジ規制を導入しました。

個人と法人で異なるレバレッジ規制

数百倍の取引ができるFXの法人口座

個人口座に段階的にレバレッジ規制が導入されたことで、それまでハイレバレッジで取引をしていたトレーダーの中には、法人を設立して法人口座での取引をはじめる人もいました。

レバレッジ規制の対象は個人口座に限られていたので、法人口座では従来どおりの高レバレッジでの取引ができたからです。

法人口座にも導入されたレバレッジ規制

法人口座にレバレッジ規制がない状態は比較的長く続きましたが、いわゆるスイスフラン・ショックをきっかけに、法人口座にも「過去の値動きを元に計算したものを通貨ペアごとに設定し、週1回以上の見直しをおこなうこと」とするレバレッジ規制が導入されました。

おわりに

少ない資金で取引がはじめられて、資金効率をよくする仕組みであるレバレッジですが、ハイリターンである分ハイリスクである仕組みです。

比較的高レバレッジの取引ができるFXですが、そのリスクとリターンを把握した取引をすることが欠かせないといえます。

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