仮想通貨の「ウォレット」とパスワードの関係とは

忘れるリスクは大きい。仮想通貨の「ウォレット」とパスワードの関係とは

その価格高騰が注目を集めるビットコインに代表される仮想通貨ですが、値動きに乗り遅れることよりも大きなリスクとして知られつつあるのが、「パスワードを忘れる」ことです。

銀行の暗証番号を忘れたのと同じと軽く考えがちなパスワード忘れですが、仮想通貨でパスワードを忘れると、場合によっては保有している仮想通貨が利用できなくなるリスクもあるのです。

今回は、仮想通貨でのパスワード忘れがどのようなものかを見てみましょう。

仮想通貨の「ウォレット」とパスワード

仮想通貨を取引・保管する「ウォレット」

仮想通貨はユーザー間で直接取引するPeer-to-peer(P2P)で取引する仕組みを取り入れることで、法定通貨のように銀行などの仲介者は存在しません。仮想通貨で取引や他人に送金するときは、「ウォレット」と呼ばれる取引専用アドレスが必要になります。

ウォレットは用途によってクライアント型とオンライン型、オフライン型(コールドストレージ)があり、使い分けられます。

安全な取引のためにはウォレットの暗号化が必要

パスワードを設定していないウォレットには窃盗のリスクがありますが、パスワードを設定することでこのリスクを限定できます。安全な取引のためにも、普段使いのウォレットにはパスワードを設定して暗号化は欠かせません。

強力なパスワードを使うことでリスクを減らせる

パスワードと言っても文字だけのパスワードや認識できる言葉だけのパスワードは強度が弱く、強力なパスワードにするためには、少なくとも16文字以上のランダムな文字列である必要があります。最も安全なパスワードは、プログラムによって作られたパスワードです。

影響が大きいパスワード忘れのリスク

パスワードを忘れるとウォレットにアクセスできなくなる

強力なパスワードとは複雑なパスワードのことであり、その管理は簡単ではありません。仮想通貨のウォレットのパスワードは、ほかのオンラインサービスと違って復元方法が限られているので、一度忘れると、ウォレットにアクセスする手段を失い、保有している仮想通貨が取引できなくなるリスクがあります。

パスワード忘れで供給量の2割前後が失われている?

ビットコインの調査会社「チェーンアナリシス」の調査では、パスワード忘れやウォレットにアクセスできないといった原因により、最大で供給量の23%に相当する280万~380万ビットコインが失われているという調査結果が公表されています。

単なるパスワード忘れでも、仮想通貨の取引では大きな損失を招く要因の1つとして、その対策が求められているのです。

オンラインウォレットはログインパスワード再発行に対応

このようにパスワード忘れは貴重な仮想通貨を失うことに直結しますが、急成長している国内のオンラインウォレットや取引所はパスワードの再発行に対応しているケースもあります。

ただしオンラインウォレットであっても、ログインパスワードの再発行までは対応していますが、ウォレットのアドレスやパスワード忘れには対応しているケースはやはりほとんどありません。オンラインウォレットであっても、はやりパスワード管理は厳格にする必要があるようです。

万全ではない?オンラインウォレット

オンラインウォレットをメインにするのはハイリスク

パスワード忘れにも対応してくれるオンラインウォレットですが、オンラインである以上、窃盗をはじめとするさまざまなリスクがともないます。

急増している窃盗被害はオンラインウォレットや取引所が中心ですが、十分な補償制度を用意しているところは少数派です。仮想通貨の保管を目的とするなら、オンラインウォレット以外のウォレットを用いるべきでしょう。

日常的に使う「財布」のイメージで利用する

仮想通貨のウォレットは、現金の入った財布のようなものです。普段使いの財布でまとまった金額を入れていないのであれば、仮想通貨のウォレットでも同じような考慮が必要かもしれません。

一般に、オンラインウォレットにはすぐ使う少額の仮想通貨を入れておき、使わない部分はオフラインストレージやコールドストレージなど、より安全な場所で保管しておくことが良い方法といえるでしょう。

おわりに

注目を集めているビットコインをはじめとする仮想通貨ですが、その保管にもウォレットという独自の仕組みを活用しているため、パスワード忘れでアクセスできなくなるといった特有のリスクがあります。

ウォレットや取引所を選ぶときには、これらのリスクにもキチンと対応できるところを選ぶことが、安定した取引には欠かせないといえるでしょう。

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