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FX ロスカット基準(ロスカットライン)変更後の影響は?

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平成22年2月1日よりFX取扱業者は「ロスカット・ルールを整備し、遵守すること」が義務付けられました。これに関して平成21年12月11日に社団法人金融先物取引業協会から「外国為替証拠金取引に係るロスカット取引に関するガイドライン」が制定されている。当該ガイドラインにおいてはロスカットを監視する間隔とその監視間隔に応じたロスカット水準が定められている。その内容を具体的に説明すると例えば1分間隔でロスカットを監視する場合、「レバレッジ25倍の取引ではロスカットするべき基準を必要証拠金の15%以上にしなさい、同じくレバレッジ50倍の取引ではロスカットするべき基準を必要証拠金の30%以上にしなさい」などと定められている。

このロスカット基準(以下、ロスカットライン)についてはもともとの案どおりに無難な水準で設定された感じであったが、イワイFXプレミアムにおいては、平成22年1月18日の取引分よりあえてさらに高い水準である必要証拠金の60%をロスカットラインに定めさせていただいている(変更前は必要証拠金の25%)。これは、「お客さまの損失が、お客さまが預託する証拠金の額を上回ることがないよう、取引業者がロスカット取引の取扱を整備し、投資者の保護を図ること」という「ロスカット・ルールの整備・遵守」の基本的な趣旨・目的やその他の諸事情を考慮して決定している。(イワイFXプレミアムのカバー先であるGFTを同じくカバー先にしている業者(一般的に「GFT系」業者と呼ばれている)も一様にロスカットラインを必要証拠金の60%としている。また「GFT系」業者においてはCFD取引についてもロスカットラインを同様に60%としている。)

さて、そのロスカットライン変更後の動向を探ってみた。過去の経験則では投資家は損の生じているポジションはそのまま放置して、利益の出ているポジションを先に清算する傾向にあるようだ。この傾向だと投資家は自分のポジションを再考することなくズルズルと評価損失を増やしていってしまう。どこかで一度ポジションを清算し見直すことも必要なこともあろう。ところが一般的に考えるとロスカットラインが高めに設定されたことは、個々の状況にもよるが比較的早く損が生じているポジションが清算されることとなる。ロスカットラインが変更された後の状況を調査してみると、予想に反してロスカットラインが高く設定されたことが自分のポジションや取引プランを見直す為のいいきっかけになっているかもしれない。実際にロスカットとなった顧客の64.7%(GMT 2010/01/17 20:00~02/17 20:00の間で調査(土曜日・日曜日の取引停止時間は計算の時間に入れずに集計)が24時間以内に再度ポジションを持ちに行っている(さらに24時間経過後の建玉までを考慮すると79.54%が再度ポジションを持ちに行っている)。その中身を見ても、通貨ペアを変えている場合もあれば、取引数量を変えている場合もあり、まさに取引プランの再考を行っていることがうかがえる。

今後、FXにおいては本年8月より証拠金率2%のレバレッジ規制(レバレッジ上限50倍)、来年8月からは証拠金率4%のレバレッジ規制(同25倍)が導入される予定となっている。また、本年8月には上記レバレッジ規制に加えて、営業日の一定時刻において必要証拠金を下回った場合にはその不足額を預託させる方法などを施す規制も導入される予定だ。ロスカットラインの変更のみならず、このような今後、導入される予定の規制も考慮して、これからの取引の意思決定や取引プランを再度見直す時期にあるのかも知れない。


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