一般的に相場動向は経済合理性に基づいて形成されるといわれます。
そのため多くの投資家は各国の経済状況や政策、株式や商品市況の動向などを注視して売買を行います。しかし、相場は生き物と言われるように、経済合理性だけでは説明できない現象もあります。そして、相場の動向に関して合理的な説明ができない現象のことを「アノマリー(anomaly)」といいます。
例えば、為替のアノマリーとして代表的なものとして「12月には相場がそれまでと逆に動きやすく、1月にはまた大きく動く」というものがあります。このアノマリーには、12月は欧米企業の決算期でポジションを一旦クローズするケースが多く、クリスマス休暇明けから再び新しいポジションを持つことになるため、1月にかけて相場が動意づきやすいという背景があるようです。また、為替相場の格言で「金曜日にドルを売るな!」というものがありますが、これも一種のアノマリーと言えるでしょう。これは週末に売りポジションを持ち越したくない米国の為替ディーラーから買い戻しが入りドルが上昇しやすいということが背景のようですが、アノマリーどおりにならないことも少なくありません。株式市場にも様々なアノマリーがありますが、その中に「10月に株価は下げやすい」といものがあります。実は1929年に起きた「ブラックサーズデー(暗黒の木曜日)」も1987年に起きた「ブラックマンデー」も共に10月に起こっています。
アノマリーの中には、比較的合理的な説明が伴うものやまったく説明が付かないものまで様々なものがあります。アノマリーをマーケットの経験則としてうまく活用すれば、無駄なリスクを回避し、利益を出す手掛かりとなる場合があるかもしれません。
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