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お役立ちコラム

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2009年5月アーカイブ

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為替の変動要因を説明する理論のひとつに「金利平価説」というものがあります。
これは、「為替レートは自国通貨と外国通貨の金利の差に依存する」というもので、少なからず外国為替市場の動向に影響を与えているのではないだろうか。
為替レートには直物為替レートと先物為替レートがあり、2つの為替レートの価格差を直先(じきさき)スプレッドといいます。金利平価説が成立すれば、この直先スプレッドは2カ国間の金利差と一致するはずである。

※直物と先物…直物とは、通貨を売買する事を契約した日から2営業日後に通貨の受け渡しをする為替取引のこと(スポット取引ともいいます)。先物とは、2営業日以降に通貨の受け渡しが行なわれる為替取引のこと。例えば通貨の受け渡しが3ヵ月後、6ヵ月後に行なわれる為替取引のこと。

仮に1年物の円金利が1%、1年物のドル金利が5%であり、現在の為替レートが1ドル=100円であったとし、この条件で銀行から100万円を借りてきて直物でドルを1万ドル購入する。同時に1年先物の為替取引でドルを売ったとする。もし、1年先物の為替レートが直物と同じ100円なら、誰もがリスクなしにドルと円の金利差の差額を得ることができるはずである。

※銀行で借りた100万円は1年後には1,010,000円になり、1万ドルは金利がついて10,500ドルとなる。為替レートに変動がなければ、10,500ドルは1,050,000円(10,500ドル×100円)となるので
1,050,000円-1,010,000円=40,000円が利益となる。

マーケットでは、こういった裁定機会は平準化されるのが常であり、1年先物の為替レートは、この金利差がなくなるところで釣り合ってくるはずである。銀行で借りた100万円は1年後には1,010,000円になり、1万ドルは金利がついて10,500ドルとなるので、1,010,000円と10,500ドルが釣り合うレート、1,010,000円÷10,500ドル=96.19円が1年先物の為替レートということになる。

極論だが、これは金利平価説だけが為替の変動要因として有効なら、日本より金利の高い通貨で1年間運用したとしても、受け取った金利は、外貨を円に戻す際の為替レートによって相殺されることを意味している。先ほどの例で考えれば、1年後の為替レートが1ドル=96.19円となれば、10,500ドルは1,009,995円(10,500ドル×96.19円)となるので、1,009,995円-1,010,000円=-5円となり、受取った金利が為替レートによって相殺されることがわかる。

この金利と為替レートの関係はいろいろ応用もされており、非常に興味深い。ただ、変動する為替相場の動向を予測するのは不可能であり、100%正しい理論など存在しないということは言うまでもない。


本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。

最近の外国為替市場では米国の財政赤字の拡大報道でドル売りが膨らみ、円相場では1ドル95円台と円高ドル安水準が続いています(2009年5月時点)。しかし、豪ドルやNZドルをはじめ新興国通貨は高値圏での取引が続いていて米ドルとは対照的な展開が見られます。そんな中、高止まりする米長期金利の動向に注目が集まっています。これまでの景気後退局面では、安全資産である米国債へ資金が入って、長期金利が低下するのが一般的でした。しかし、現在の米長期金利は高止まりの様相を見せています。そこで今回のお役立ちコラムでは、米長期金利の高止まりの背景を少し覗いてみたいと思います。

まず一般的に長期金利とは、期間1年以上の金融取引を行う際に適用される金利を指しますが、新聞紙上等で報じられる長期金利は長期国債の利回りを用いるケースがほとんどです。これは、債券を売る(供給する)ということは長期資金を調達(需要)する、債券を買う(需要する)ということは運用(供給)するということなので、債券の動きが長期金利の動きをそのまま表すからです。債券価格が上昇すれば利回り(長期金利)は低下し、債券価格が下落すれば利回り(長期金利)は上昇するというように債券価格と利回りは逆の関係にあります。つまり、米長期金利が高止まりしているということは、米長期国債の価格は下落しているということなのです。

さて、その背景には米国の財政悪化があります。100年に1度といわれる世界的な金融危機の中、米国では大規模な景気刺激策に伴う財政負担から、国債の発行が急増しています。国債の増発が続くと、国債の供給が増加して価格が下落し、利回り(長期金利)が上昇します。長期金利が上昇すれば、一般的に銀行の企業向け貸し出し金利が高くなるので、企業の資金調達が難しくなり(資金の流れが悪くなり)、企業活動の活性化の妨げになります。

さらに米国は財政赤字に伴う資金不足を国債の発行を通じて中国や日本をはじめとする海外の資金で賄っています。国債の増発から米国債購入に各国が慎重な姿勢を示せば、さらなる長期金利の上昇や高止まりが解消されない状況が続き、安全資産であった米国債が格下げとなる可能性もあります。そんな中、リスクテイクできる投資家は資源などを持つ新興国に資金を振り向けるのではとの声もあります。もちろん今後の動向は誰にも分かりませんが、米国の財政出動の動向が債券市場の需給関係に影響を与え、それに伴う長期金利の動向が今後の為替相場を占う上でも重要なポイントになるのかも知れません。


本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。

FX取引には様々な注文方法があります。
一般的な注文方法として成行注文や指値注文がありますが、それ以外にも前回のお役立ちコラムで紹介した逆指値注文をはじめ、OCO注文や連続注文など注文方法は実に様々です。これは株式取引等とは違い、FX取引が24時間取引可能であるため、予期せぬ相場変動に対応して発達したものです。その中でもOCO注文はとても便利な注文方法として知られています。そこで今回のお役立ちコラムでは「OCO注文」を解説したと思います。

OCO注文とは、2つの注文(一方は指値注文、もう一方は逆指値注文とする)を同時に出して一方の注文が成立した場合に、他方の注文が自動的に取消される注文方法で、「One Cancels the Other order」の頭文字をとってOCO注文と呼ばれています。どちらか一方の注文が約定した時点で、他方の注文は自動的に取り消されるため、返済注文時には相場が予測と違う方向へ動いた場合の損失限定と、相場が思惑通りの方向へ動いた場合の利益確定の注文を同時発注することができるのです。

例えば1ドル=95円の時に10,000通貨の米ドル/円買いポジションを持っており、現在の為替レートは1ドル=96円 だとします。
価格はまだ上昇しそうですが、相場の急落によって売り時を逃してしまうのは避けたいところです。こんな時にはOCO注文を活用すれば便利です。97円の売り指値注文(利益確定)と94円の売り逆指値注文(損失限定)を同時に発注すれば、相場がどちらに動いても、予め設定した許容範囲内で対応できます。

OCO.png

このように一度の発注で利益確定と損失限定ができるので、上手に利用すれば忙しい方でもリスクをコントロールしながら、効率的に売買することができます。COC注文は決済注文時に利用されることが一般的ですが、新規注文時にも利用できます。目先価格は下値を模索しそうですが、上値抵抗線(過去何度も上昇を止められ跳ね返されている水準)や、最高値を抜けたとたん、新たな上昇トレンドに入ることがあります。こんな時にもOCO注文を利用して、現在の価格よりも下値に買い指値(押し目で買い)、上値に買い逆指値(トレンドフォロー)を同時に発注すれば、相場がどちらに動いても取引機会を逃しません。

希望的観測で利益確定の指値注文だけを発注した結果、大きな損失を招いてしまったり、損失限定の逆指値注文だけを発注した結果、絶好の利益確定機会を逃してしまっては仕方ありません。だからこそOCO注文は是非抑えておきたい注文方法です。


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岩井証券が開催している「初心者のためのFXセミナー」のセミナー参加者の方からよく逆指値についての質問を受けます。以前「お役立ちコラム」の中でも「逆指値でリスクコントロール」と題して逆指値の活用方法を紹介しましたが、今回のコラムではもう一度「逆指値」にフォーカスを当てて見たいと思います。何度も逆指値にフォーカスを当てるのは、逆指値を活用することでリスクコントロールが可能となり、大きな損失から自身を守ることに繋がるからです。以前のコラムも参考にして、是非、逆指値を今後のトレードの中で活用していただければと思います。

逆指値を正しく理解するには、まず通常の指値注文を理解する必要があります。
通常の指値注文は、現在の為替レートより買いの場合は低い価格で、売りの場合は高い価格で発注します。例えば、現在の為替レートが1ドル=100円だとすると、買いの場合は99円や98円で、売りの場合は101円や102円で指値注文を行います。買い方は安い価格で、売り方は高い価格で取引したいのは当然のことですから、現在の為替レートより有利な条件(価格)で注文を行うのが通常の指値注文です。一方、逆指値注文は通常の指値注文とは全く逆で、現在の為替レートより不利な条件(価格)で注文を発注します。例えば、現在の為替レートが1ドル=100円だとすると、買いの場合は101円や102円で、売りの場合は99円や98円で逆指値注文を行います。そもそも逆指値注文の「逆」とは、「通常の指値注文と全く逆である」という意味があるのです。なぜ、現在のレートより不利な条件の時に取引をする必要があるのでしょうか?逆指値注文を使う代表的な理由は、損失を限定させることにあります。相場は、いつも自分の予想通りにいくとは限らないので、予想に反する動きを見せることもあります。こんな時に、「為替レートが○○円以上になれば買う」又は「為替レートが○○円以下になれば売る」といった逆指値注文で予想通りに行かなかった場合の損失を限定させるのです。

例を見てみましょう。
Aさんは1ドル=101円の時に10,000通貨の米ドル/円買いポジションを持ちました。
そして、現在の為替レートは、1ドル=100.50円 だとします。買付けた時よりも既に0.50円値下がりしていますが、今後も相場が下落していく可能性はあります。


相場は良い方に向かうと考えたいのですが、予想通り行かなかったときのために逆指値を入れておきます。Aさんは「2万円以上損はしたくない」と考えていました。101円で買付けた米ドル/円買いポジションが、99円まで値下がりすると「20,000円の損失([99円-101円]×10,000通貨)」です。Aさんは99円で逆指値注文を発注しておきました。以降、相場が下落を続け99円以下まで値を下げました。しかし、Aさんは99円で逆指値をしていたので、損失を20,000円で食い止めることができたのです。

逆指値.PNG

逆指値注文の効果は、損失を20,000円に限定することが出来たことです。逆指値注文を出していなかったら、損失が20,000円以上になってしまったかもしれません。このように、逆指値は損失を限定させるために使われます。また、逆指値はこんな方にも非常に有効です。

1.下がっているのに反発を期待して持ち続け結局損切り
2.いつも損切りが遅い
3.利益が出ていたのに欲張って持ち続け結局損切り
4.昼間は仕事なので忙しくて相場動向を確認することができない

FX取引はレバレッジを効かした取引ですので、損失リスクをうまくコントロールすることがとても大切です。逆指値を活用することでトレードの幅も広がるはずです。


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