金相場が上昇、史上最高値圏での推移が続いている。これまで金は米ドルの信認が低下したときにドルの代替通貨として買われることが多かったのだが、今回の上昇はユーロやポンド、そして対円でも高値を更新しており、ほぼ全ての通貨に対して上昇している状況である。リーマン・ショックによる米ドルの信認低下に続いて、ギリシャ・ショックによるユーロに対する不信感で、どうやら世界中の通貨、「ペーパーマネー」そのものに対する不信が「現物通貨」とも言える金への人気につながっているようである。しかし、周知のように金には配当も利息もつかないので、いわば、その輝きだけが魅力の存在である。いつまでも金相場の上昇が続くようであれば、貨幣経済の根本が揺らぐことにもなりかねない。
そして、ちょっと気になることが一つある。日本ではこの数年間、金の輸出が輸入を上回る「出超」にあるのだが、昔から金は強い国に向かうとも言われている。ここ数年、金の動きは日本の国力低下を示唆しているのだろうか。
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