欧州中央銀行(ECB)が今月10日から始めたユーロ圏での国債購入額が165億ユーロ(約1兆8,000億円)になったという。域内の各国中央銀行を通じて欧州系銀行が保有する南欧諸国の国債などを買い取ったようである。今後も債券市場の動向を見極めながら、欧州圏の国債価格安定化のために市場介入を続ける構えである。
一方、為替市場ではユーロ売りが止まらない。ギリシャを始め南欧諸国の国債に対する不安がユーロ売りのきっかけであったが、最近では、欧州統一通貨であるユーロそのものに対する信認の低下がユーロ売りを招いている面が強まってきたようだ。もちろん、そこには弱みにつけ込む投機マネーの存在がある。為替市場における投機は、強い通貨を見つけて買うか、弱い通貨を見つけて売るかの2通り。今のユーロは格好の売り対象となっているようだ。
だとすると、ECBがこれから守らなければならないのは南欧諸国の国債ではなくユーロそのものになる。そろそろECBが為替市場に介入してくる可能性も考えておくべきだろう。国債を中央銀行が買い取るという、いわば「禁じ手」を既に犯しているECBにとって、ユーロを守るために「してはならない政策」など無いはずだ。
本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。








