ギリシャに端を発した欧州の財政不安が依然として世界中のマネーの流れを強く支配している。その影響は様々な金融マーケットに現れてくる。例えば、高金利通貨が売られる、株式が売られる、商品相場に売りが膨らむ…など。 そして、最近ではそんな市場の動きを解説するのに必ずといっていいほど「リスク回避の動きが強まって」という〝枕詞〟が付くようだ。ただ、何でもかんでも欧州の財政不安を背景とするマネーのリスク回避だと決めつけてしまってはいけない。中には、他の理由もあるはずだ。そこで、忘れてはならないことの一つが、5月末に多くのヘッジファンドの決算が集中することである。つまり、決算を意識したポジション調整の動きが少なからず出てくるということだ。株式市場における換金売りには決算対策の意味もあるだろう。
そして、現在、ヘッジファンドの中にはユーロ売りのポジションを膨らませているものも多い。決算を前にユーロ売りのポジションをいったん整理して利益を確定する。5月末に向けてこのような動きが出ても不思議ではないだろう。5月の季節要因がユーロの反転を促すようなケースも頭の隅に入れておきたい。
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