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有沢正一のマーケット・ナビ

有沢正一

日々激しく変化する内外の経済。しっかりと押さえておきたいポイントをアナリストの視点で解説します。

リレバレッジ

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米証券取引委員会が金融大手ゴールドマン・サックスを証券詐欺の疑いで訴追したことで、米国で金融機関に対する規制強化の動きが強まるとの見方が浮上している。そして、その結果として、これまで自己資金の何倍ものお金を運用することによって投資効率を高める「レバレッジ(梃子の作用)」は縮小せざるを得ないと言う。そこで、レバレッジの巻き戻し、縮小をさす言葉として「リレバレッジ(releverage)」という用語が出てきた。また、覚えておかなければならない単語が増えたのだろうか?
 リレバレッジに伴うリスク資産圧縮の動きは、短期的には低金利の安全資産である円資産への資金流入につながり、円高を招くかもしれない。しかし、それは短期的なものにとどまるはずだ。仮に金融規制が強化され、リレバレッジの動きが活発化したとしても、基本的に「より金利の高い通貨へ」「よりパフォーマンスの良い資産へ」という資金の流れを止めることはできない。リレバレッジによって、複雑化された資産運用がよりシンプルになれば、為替相場の基本である「マネーは金利の高い通貨に向かう」との原理が改めて意識されるのではないだろうか。現在のところ、円に運用マネーが向かうような中長期的な魅力は見当たらない。

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