外為市場で未だに燻っているギリシャの財政不安。で、ギリシャの公的債務はどれくらいなのかというと、対GDP比で約113%、つまりGDPを1割強上回る水準ということになる。国全体が1年かけて稼ぎ出す経済価値を上回る借金は確かに尋常ではないだろう。しかし、では日本はどうなのかというと、日本の債務残高は対GDPで197%。つまり、GDPの2倍弱の借金を背負っているわけだ。では、なぜ日本の国債が安全でギリシャ国債が不安視されるのかというと、最も大きな違いは外国人保有債務の比率であろう。ギリシャの国債は外国人が8割近くを引き受けているのに対し、日本国債の外国人保有比率は6%程度に過ぎないという。外国から借金しているギリシャと国内で借金を賄っている日本との違いである。大雑把に言ってしまえば、ギリシャの国債が債務不履行に陥れば他の国に大きな混乱が及ぶけれど、日本の国債が債務不履行になっても困るのは日本の投資家ということか。ちなみに日本の国債の主な引き受け手は郵便貯金と銀行。そして、その原資は個人の預貯金。日本の個人投資家にとっては、ギリシャの財政不安問題はまんざら他人事ではないような気もする。
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