中国人民銀行が12日、市中銀行から強制的に預かる資金の比率を示す預金準備率を25日から0.5%引き上げると発表した。同準備率の引き上げは1月に続いて2ヵ月連続となる。1月の引き上げの際には中国のみならず世界の株式、商品市場などに大きな影響を与えただけに、今回の措置に対する市場の反応が気になるところだが、今のところ1月に比べると動きはおとなしいように見える。
中国の引き締め策については中国経済の減速を招き、リスクマネーの収縮を懸念する見方があるが、私はそれほど極端な影響はないと考える。確かに過熱気味の中国不動産市況の熱を冷ますことにはなるだろうが、それと中国の景気全体との話は別物である。企業の投資意欲を大幅に後退させるものではないだろうし、ましてや個人消費に与える影響はほとんどないと考える。リスクマネーの動きについても中国の金融緩和政策によって生じたリスクマネーはさほど大きいものではなく、今回の預金準備率の引き上げが世界中のリスクマネーを収縮させてしまうというのは大げさだろう。
それにしても、自国市場の旧正月休み前の政策発表、なかなかのテクニックではないだろうか。政策が与えるサプライズはとりあえず海外の市場である程度吸収してもらうことで、休み明けの自国市場における市場の混乱や乱高下を和らげることができる…。
さて、中国金融当局の狙い通りに事が運ぶかどうか、来週の中国株式市場の動向に注目だ。
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