7日、就任早々の菅財務相の「円安誘導」発言が円相場に波紋を投げかけた。発言の直後から円を売る動きが活発化し、対米ドルでは4ヵ月ぶりの円安水準である93円70銭台まで円が下落した。その後、鳩山首相を始め他の閣僚たちが口をそろえてこの発言を批判したことや、注目されていた12月の米雇用統計が予想よりも弱い内容となったことで、円を買い戻す動きが広がり、結局、わずか数日で円相場は発言前の水準に戻ってしまった。ただ、今後、仮に円が上値を試し始めるようなことがあったときに、この発言がどのように影響を及ぼすのか注意しておく必要があるだろう。
もうひとつ、注目しておきたいのは豪ドル相場の動きである。既に利上げに動いている豪ドルは高金利通貨としての魅力が見直されて上昇基調にあるが、直近の動きを見ると、対円では昨年来の高値を更新、一方、対米ドルでは高値更新まであと一歩の水準にある。チャートの節目を対円で抜けてきたのには、菅財務相の発言が微妙に影響したようにも思われる。円売り・豪ドル買いにはチャート上での妙味も大きくなってきたように思われる。
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