昨年12月以降、ドル・円相場ではドルの戻りを試す展開が続いている。12月4日に発表された11月の雇用統計から市場予想を上回る米国経済指標の発表が相次ぎ、米国の景気回復期待が高まってきたことが、その背景にある。一気に93円台までドルが上昇したのは、年末年始の休暇で日本の輸出企業のドル売りが出にくかったという要因もあるだろう。ここからは日本の輸出企業のドル売りも本格化してくる。それをこなしながらドルがどの辺りで下値を固めるのか注目されるところである。92円台の半ばで下値を固めることができれば、ドル・円相場は95円を挟んで推移していた昨年夏の水準までレンジを切り上げることもありうるだろう。ただ、米国景気の回復はマネーのリスク選好を強め、相対的にドルの魅力を低下させる面もある。ドルの下値不安は後退しつつあるものの、一本調子で上値を試す状況でもなさそうだ。
とりあえずは週末に発表される12月の米雇用統計。ドルが堅調な地合いを維持できるかどうか、2010年最初の注目イベントになるだろう。
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