ここ数ヶ月ほど、米国の株式市場の上昇局面ではドルが下落することが多かった。しかし、最近は米株の上昇とともにドルが買われるケースが目立っている。これまでの図式は「米株高→リスク許容度の上昇→高金利通貨への資金シフトによるドル売り」であったが、最近は「米株高→米国景気の回復期待→米金利上昇観測によるドル買い」になっているようだ。確かに12月に入ってからは米国で雇用統計を始め予想を上回る強い内容の経済指標が相次いでいる。ファンダメンタルズの改善が顕著なだけに、米国の利上げは、あとは当局の腹次第との感も浮上してくる。今のところ、円に対する米ドルの反発は、基本的に売られ過ぎたドルの水準訂正の範囲と言えるだろう。しかし、日銀がデフレへの警戒感を強く示しており、日米の金利差拡大に対する関心が高まってくれば、ドル高がトレンドとして定着する可能性も強い。そのためには、醸成されつつあるドル買いに対する安心感を覆すような指標が出ないことが大きな前提になる。まずは、年明けの米雇用統計あたりが要注意か。イベントの隙間にもなる年末年始、とりあえずドルが試す上値は92.5円辺りだろうか。
本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。







