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有沢正一のマーケット・ナビ

有沢正一

日々激しく変化する内外の経済。しっかりと押さえておきたいポイントをアナリストの視点で解説します。

出口に向かう豪ドル

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7日、豪州の中央銀行である豪準備銀行が先進国のトップを切って利上げに動いた。政策金利を年3.25%へと1年7ヵ月ぶりに引き上げた。豪統計局が翌8日に発表した9月の失業率も市場予想に反して5ヶ月ぶりに低下、豪州経済の回復振りがより鮮明になり、豪ドル買いに弾みがついた。豪ドルは米ドルに対して2月の底値から4割以上も上昇しているのだが、米ドル売りの流れが定着してきたところに現実的な金利の上昇という豪ドル固有の買い要因が加わってきたため、しばらく豪ドルの堅調地合いが続きそうな気配である。豪州では年内の再利上げ、そして来年半ばには4%台まで政策金利が引き上げられるとの予測も浮上している。
 豪ドルは資源国通貨との側面も持つため、豪ドルの上昇は金や原油といった商品高を誘うことにもなりそうだ。豪州の次には、原油と天然ガスが輸出の3分の2を占める資源国ノルウェーが28日の金融政策決定会合で利上げに踏み切るとも予想されており、政策金利を引き上げる国が増えてくると、インフレに対する警戒感も意識され、インフレに強いとされる金や原油の人気がさらに高まることも予想される。
米国が本当に強いドルを望んでいるのなら、何らかの形で金融政策の出口を捜し、そしてそれをマーケットに示す必要があるだろう。何もしないで景気の回復を待つほどの余裕はなくなってきたような気がする。

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