イワイFXウイークリーアウトルック 2009年11月23日
平均足はローソク足の不規則なノイズ(相場の雑音)を取り払って、相場のトレンド(方向性)を見るのに最適な指標である。以下の2つのチャートは筆者の主力商品である豪ドル/円の1時間足である。
豪ドル/円(1時間足)【ローソク足】
豪ドル/円(1時間足)【平均足】 赤が売り・緑が買い
これをみれば、ローソク足よりも平均足のほうが相場のトレンドが読みやすいことは明確であろう。ローソク足に比べて相場のノイズが圧倒的に少ない。
以下の2つのチャートは2009年の豪ドル/円相場の日足である。
豪ドル/円(日足)【ローソク足】
豪ドル/円(日足)【平均足】 赤が売り・緑が買い
日足の場合も1時間足と同様に、トレンドを読むことに関しては平均足に軍配が上がるだろう。どのようなタイムフレーム(時間枠)で取引しようと、【平均足】の優位性は変わらない。
相場の大きなトレンドを読むのに【ジグザク】という指標がある。これは、相場が一定のパーセンテージの値幅を動くとラインを引いていくもので、下のチャートは5%の変動ラインを示している。
ドル/円(日足)【ジグザク】
【平均足】のトレンド転換は相場の“実践ツール”となるが、【ジグザク】のような指標は、相場の実践においてはあまり役に立たない。なぜなら、後追いで現在の相場の大きなトレンドを確認することは出来るが、相場が5%も変動すれば、レバレッジ20倍で証拠金がなくなってしまうからである。
次に【ATR】を使って、現在の相場のリスクを計測してみよう。豪ドル/円を例に取ると、2009年11月23日AM9:45現在の【ATR】は日足の20日平均値幅が1円34銭、週足の20週平均値幅が3円49銭、月足の20ヶ月平均値幅が7円43銭となっている。大雑把に言えば、豪ドル/円のポジションを1日放置した場合は、1円34銭の変動幅リスクにさらされていることになる。筆者は【ATR】の変動幅を定点観測することで相場のリスクを認識し、1回のトレードのポジション金額を調整している。
持ち値から2ATR(ATRの2倍)離したところにストップ注文を置いて、2ATRの損失額が1回の取引で証拠金の2%以下になるようにポジション金額を決める(上記の豪ドル/円日足ベースの取引では、1円34銭×2=2円68銭幅をストップ・ポイントとし、2円68銭幅の損切りによる損失額が証拠金(元本)の2%となるようにポジションを調整する)のが、マネー・マネージメント(資産管理)の教科書的なルールである。
豪ドル/円(日足)とATR(20日)
豪ドル/円(週足)とATR(20週)
豪ドル/円(月足)とATR(20ヶ月)
【平均足】を見ることによって相場のトレンドが把握でき、【ATR】を見ることによって相場の変動幅=(リスク)の輪郭が見えてくる。この2つの指標を“定点観測”(同じ指標を継続的に観察していくことで過去との違いをみる)することで、投資家は相場の息づかいを聞くことになるだろう。
[注意:【平均足】や【ATR】は相場の指針となってくれるが、相場に絶対はないし、絶対のテクニカル指標もない。投資家を守ってくれるのは、ストップ・ロス注文(あらかじめ計算された損切り注文)だけである]
〔今週の予想レンジ〕
今週のドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円相場は、以下のチャートの「黄色の部分をコア・レンジ」とした上下の緑色の部分までの変動を予想している。黄色のコア・レンジをブレイクすると、緑色のレンジに相場の方向が移りやすい。
ドル/円 今週の予想レンジ
ユーロ/ドル 今週の予想レンジ
ユーロ/円 今週の予想レンジ
ポンド/円 今週の予想レンジ
豪ドル/円 今週の予想レンジ








