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スワップ派もスウィング派も注目!ATRチャートの使い方

円キャリー取引お役立ちツール:ATR(アベレージトゥルーレンジ)

 筆者は円キャリー取引(金利収益を狙った円売り・高金利通貨買い)を行ううえで「相場の変動率」を非常に重視している。そして「相場の変動率」を計測する方法として使っている指標(計算式)が「ATRアベレージトゥルーレンジ)」である。現在の相場が円キャリー取引を行うのにふさわしい環境かどうかの判断は、ATRの上昇・下落の方向性をみて決定している。

 ATR(アベレージトゥルーレンジ)とは、「当日高値-当日安値」「当日高値-前日高値」「前日終値-当日高値」の3つのうち最大の値幅(マド明けを含む最大値幅の計測)を当日の「真の値幅(トゥルーレンジ)」と呼び、この「真の値幅」の20日移動平均線がATR(アベレージトゥルーレンジ)である。いわゆるクロス円取引の相場は、「ATRが下がる過程で円安・上がる過程で円高」となるケースが多い。

 円キャリー取引は金利収益を目的とする以上、相場変動率の低下や低位安定が必要条件となる。したがって、ATRの低下期間が円キャリー取引の有効な時間帯となる。ATRの上昇期間でも円安トレンドが発生することはある。しかし、ATRの上昇期間は「急激な円高となるリスク」を孕んでおり、リスク/リターン比の観点から筆者は円キャリー取引を行っていない。3日連続でATRが上昇すると円キャリー取引は「様子見」としている。

  1. 相場の変動率を認識するにはATRを観測する
  2. 円高トレンドはATRの上昇期に発生するケースが非常に多い
  3. 円キャリート取引(円売り・高金利通貨買い)はATRが上昇しているときには行わない

 以上は、長期にわたる外為取引の体験のなかで筆者が到達した結論である。もちろん、相場に絶対の法則などあり得ないし、ATRは将来の収益を保証するものではない。ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析もトレードで勝つ確率をあげる手段にすぎない。結局、相場というのは「確率」に賭けるゲームである。相場のクセを知っていれば、投資家は勝つ確率の大きな局面でポジションをとることが可能となるだろう。ATRは筆者が円キャリー取引を行ううえでこれまで取引の優位性をもたらしてくれた指標である。この指標がイワイFXプレミアムのお客様の参考になれば幸いである。

(椎名由紀夫)

イワイFXプロフェショナル ATR(アベレージトゥルーレンジ)表示方法

(1)「チャート画面を右クリック」
  ↓
(2) 「インディケータの追加」
  ↓
(3) 「アベレージトゥルーレンジ」を選択
  ↓
(4) 「OK」

豪ドル/円 平均足とATR(日足)



ATRチャートの具体的な使い方

豪ドル/円(日足)とATR(アベレージトゥルーレンジ)
緑のATR低下期間が円売りの有効時間帯
(注:ATR上昇でも円安トレンドが発生することはある)

ユーロ/円(日足)とATR(アベレージトゥルーレンジ)
緑のATR低下期間が円売りの有効時間帯
(注:ATR上昇でも円安トレンドが発生することはある)

南アランド/円(日足)とATR(アベレージトゥルーレンジ)
緑のATR低下期間が円売りの有効時間帯
(注:ATR上昇でも円安トレンドが発生することはある)

ドル/円(日足)とATR(アベレージトゥルーレンジ)
緑のATR低下期間が円売りの有効時間帯
(注:ATR上昇でも円安トレンドが発生することはある)

参考データ:『過去10年間の豪ドル/円相場とATRの推移』(PDF形式)

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